○伊達忠一君 それで、私
どもも、サハリン州に対しましても北海道としてもいろんなことをやってまいりました。そのことがいわゆる外交
交渉に弾みをつけることにもなるでしょうし、また、できればそんな環境も私
どもも地方議会としてもつくっていこうというようなことでやってきたんですが、この会議の
政府機関については軒並み欠席者が多かったというようなことも報道されておりまして、実際、それまで一生懸命やってきていることが何だったのかなという実は感じがするんです。
一例を挙げれば、御存じのように、コンスタンチン君のやけどの問題なんかも、正直言って、今いろいろと医療問題も協議されておりますけれ
ども、北海道も国民健康保険の保険料を払えなくて病院にかかれなくて治療できずに命を落としたという方も実はいるわけでございますが、人道上の問題とはいえ
ども、私
どももそういうことも犠牲にしながらコンスタンチン君のやけどの問題なんかもお手伝いをしてきたという経緯がございます。
これも、言ってみれば、人道上もさることながら、やはり何とかロシアの方たちに
理解を深めていただいて、そして多くの方が返還すべきだというようなことになればというようなことでやってきたんですが、この金額だって、正直言って、一回目は一千七百五十万、コンスタンチン君は。二回目については一千九百五十万、三人目の方なんて二千三百万、これがどんどんどんどん今続いているんです。今度来れば六人目になるんですが、これは全部私
どもも議会も何ぼかのカンパをしながらお手伝いをしてきていると、こんな
状況なんですが、ぜひひとつ今後とも、私
どももやっていきますけれ
ども、
政府においても粘り強く
お願いしたいと、こう思っております。
それから、いわゆる玄関と言われる根室市を初めとします一市四町が大体いろんな受け入れ先に実はなっているのでございますが、その根室市、別海町、中標津、標津、羅臼、一市四町なんですが、戦前からここはもういわゆる
北方四島と一体となって
経済圏としても
発展したんですが、主に漁業ということなんですが、いわゆる終戦のどさくさから占拠をされたままになってしまって、いろんな面で、漁においても、漁網の被害であるとか拿捕の問題であるとか、そしてまた、いわゆる日ロ間の漁業
交渉の問題でどんどんどんどん漁獲量が減っていって減船をしなきゃならぬとかということで大変な今、
経済状態に実は陥っているんです。
それで、
北方領土隣接地域一市四町が
北方領土返還運動の拠点として先導的にこれからもやっぱり
役割として進めていかなきゃならぬと、こう思っているんです。それには、やっぱり今後いろんなことが予想される問題、
北方領土返還をこれから見据えた中で、いわゆるその地域の
社会資本の
整備だとか、何かと国が積極的に私はお手伝いをしていただきたい、援助していただきたいと、こう実は思っているんです。
そんなようなことから、それに見合った恒常的な
経済支援というものをぜひこれからも、多少今やっていただいているんですが、基金なんかがございますし、だけれ
ども、当初の基金の時代と今の基金の時代では、金利がこういう
状況なものですから、もう三分の一以下になっちゃって、事業も全然やれないというような
状況なんでございますので、ぜひひとつこれは国の責任において
経済的な援助をしていただきたいと、こう思うんですが、いかがですか。