○西村
委員 二十分間御
質問しますが、実は、今
我が国の
国民の一番の
関心事は
治安であろうかと思いますね。午前中は、夫婦別姓がどうかと、世論
調査のことお詳しいのはよくわかりました。反対は
理解を示していないというお
考えもよくわかりましたけれ
ども、
法務大臣マターとしては今
治安であろう。だから、
日本国民の安全をいかに守るかという観点からは、ニューヨークでの
テロで
日本人が二十数名死んだということが真実なのかどうか、風聞によると二百五十名以上が実は死んでおるのではないか、領事館等々に
日本人の身元の照会が絶無なのかあるのか、あるとすればその所在はわかったのか、そして実数何名の
日本人が死んでおるのかということについても、
法務大臣としては
関心を示していただきたい。
さて、
治安ということについて、なぜこの
治安が悪くなったのかということについては、やはり
出入国管理が今の
体制ではだめだという問題があります。いずれ、私の入手する統計と
法務大臣が持っておられる統計を突き合わせたいと思いますが、
東京都の
警察が強盗を追いかけた、追い詰めた。四人を追い詰めたけれ
ども三人は逃げた。四メートルの塀をよじ登って逃げた。コンクリートで一センチぐらいのびょうが出ている、そのコンクリートの塀を素手でよじ登って三名が逃げた。これは、明らかに特殊訓練をされた者が強盗団として
東京都にあるということであります。
出入国管理という観点につきましては、今までどおりの
体制ではだめだ、
警察を前面に出して
出入国管理をさせなければだめだというふうな問題意識は私はここで申しておきたいと思います。
質問ではありませんけれ
ども、この
出入国管理は、
警察を前面に出して主体的にやらなければもう
日本の
治安は守れない状態に来ているという問題意識はどうぞお持ちの上、
法務大臣としての職責を果たしていただきたい。
さて、ニューヨークの
テロという問題に関連して、実は、アメリカさんのどこにあるかわからぬ後方でちょろちょろするという
法案に神経を集中しておりましたけれ
ども、我々は、今、
テロリストの目をもって、
我が国のどこを襲えば
我が国の機能を麻痺できるのかという観点から
日本の
治安というものを
考えなければならない。
その意味で、具体的なことについてお聞きしますけれ
ども、
我が国には、有事法制というふうに、それを推進しなければならないと言っている
意見はありますし、我が自由党も有事法制推進には熱心であります。しかし、有事というものは何かということの中身については、文明論的ないわゆる考察は、
テロリストの目をもってはなされていない。有事とは、戦車が出動して兵隊さんが鉄砲を持って何かを防ぎに行くという古典的な有事しか思っていないのではないか。
実は、有事とは、平時であるか有事であるか全くわからない、事故であるか人為的な
テロであるかわからないけれ
ども、新幹線が倒れた、石油備蓄基地から石油が海に流れ出し始めた、どういうわけかわからない、事故であるか
原因はわからぬけれ
ども官庁を初め通信はすべて途絶えた、こういうことが有事なんだろう。そうであれば、今やるべきことは、
警察というものの、
治安を維持するその
組織の柔軟な運用と、柔軟な運用を可能にする
体制、法
整備を整えることであろうかと思います。
この観点から、ちょっと具体的なことについて
大臣の所見をお
伺いしますが、実は、
我が国の国内において七件十名の
日本人が北朝鮮に拉致されておるというのは
政府の見解ですが、総数は七件十名に限るのか。どうしてもこれが限られていると到底思えない。南米及びヨーロッパにおいて行方不明になった
日本人、その総数。
それから、よど号の妻たちが帰ってきて、ぼつぼつ週刊誌等に、ヨーロッパから例えば有本恵子さんを拉致したのであるというふうなことが出ておる。これは、
日本国民の安全を
確保すべき
法務大臣として、七件十名にとどまるのか、それとも、今巷間言われているように、百四十名を超える
日本人が拉致されているのかどうか。
この点については、確定した数字は七件十名という
政府の
お答えがある以上、余り言えないかもしれませんが、七件十名で済んでおるのかどうかということについての御認識は、お持ちならばお聞かせください。