○菅野
委員 わかりました。途中で過半数を割ったという
状況になったら、即やめたいと思っています。
というのは、これくらい重大な問題を農水
委員会で質疑しているときに、私
たちは
関係ないという
国会の姿そのものが問われなきゃならないんじゃないですか。私は、そういうふうな
意味でもって訴えたつもりでございます。
私は、この十二月一日、二日と、社民党の
国会調査団として、党首を先頭にして、佐呂間町と猿払村、強行軍だったのですが、視察、
国会調査に行ってまいりました。中林さんがその前日に猿払村に入って実情を視察しておりますけれ
ども、今、
畜産農家あるいは肉用牛農家の抱えている問題の重大さというものを本当に肌身で感じてきたから、私はこういうふうに申し上げるのです。
国全体を挙げて、この
日本の畜産業、酪農も含めて、今後の行く末をしっかりと育てていかなければならない重大な時期にあるというふうに思うし、そして、そのことを真剣になって、
政府、
国会挙げて取り組んでいかなきゃならない
課題というのが山積しているんではないでしょうか。このことを冒頭申し上げておきたいというふうに思っています。
そして、この
国会調査の中で訴えられたことをお話ししたいというふうに思います。
今、八十頭飼っている酪農家、三十八歳の人と懇談してきました。今、国や
国会に望むことは何ですか、端的におっしゃってくださいと言われたときに、
大臣、一日でも早く私の不安を解消していただきたいということです、それから、一日でも早くこの
BSEの
感染源を特定してください、それ以上のことはございませんと言われました。
私は、この二日間の
国会調査の中で、この不安解消というのは何なんだろうということを追求してきました。そうしたときに、不安というのは、
先ほど中林さんもおっしゃっていましたけれ
ども、八十頭飼っているこの畜舎から
BSEが出たならば、その酪農家は生きがいを失うということなんです。八人です。ひいおじいさん、ひいおばあさん、それからおじいさん、おばあさん、そして息子さん夫婦、そして子供二人、この八人家族の生きがいがその瞬間から奪われてしまうということなんです。このことに対して毎日不安におののいていますということです。この不安を一日でも早く解消していただきたいという願いを訴えられました。
猿払村でも同じ
状況でした。どうしてと聞いたときに、家畜伝染病予防法に
BSEが位置づけられているんですね。そして、家畜伝染病予防法においては、
BSEが
発生したときに、第十七条に書かれてあるのですけれ
ども、「殺処分」ということで「都道府県知事は、家畜伝染病のまん延を防止するため必要があるときは、次に掲げる家畜の所有者に期限を定めて当該家畜を殺すべき旨を命ずることができる。」と言っています。疑似患畜も含めてですね。疑似患畜とやって、同居牛はすべて殺しなさいという命令を受けてしまうのですね。この命令を受けたときに、家族はどうなるんですか。
そして、言っていました。全部殺して、
畜産農家として再建していくだけに五年から十年はかかりますということです。新たな牛を買って子供をとって乳を搾り始めてそれを八十頭までふやすために何年かかると思いますか。こういう今の法律体系になっているということを知ったときに、これは何とか直さなきゃいけないという気持ちになりました、
生産者の立場に立ったときに。私は、重大な問題がここにあるというふうに思っています。
そして、これが三頭出ましたから、一頭目のときはそんなに問題にならなかったんですけれ
ども、二頭、三頭と出たときに、この問題が非常に重要な
意味を持つというふうに私は思えてならないわけです。
大臣、この私の今の言ったことに対して、見解をお聞きしておきたいと思います。