○中沢
委員 言うまでもありませんが、麻薬というのは大変悲惨で、
人間が
人間でなくなる、テレビでもよくやっています。国際組織犯罪というのはいろいろな事犯があると思います。しかし、この中で、やはり薬物、麻薬というのは、最大、何とか解決をしなければいけないテーマだと思います、これは国内的にはもちろん、国際的にも。
ですから、今
お答えがありましたように、私は、やはり国際的に、今までもいろいろやっていると思いますよ。この種の会合だとか
専門家のさまざまな情報交換だとか諸対策をやっていると思いますが、さらに一段と、簡単に言えば、これに金を大いにかける、予算をどんどん使う、そのぐらいの
決意で私はやるべきだと思います。一番最後、また村井さんから聞きます。
各論の最後にしたいと思いますが、俗に言うフーリガン対策についてお尋ねをいたします。
来年、サッカーのワールドカップ、日韓共同開催、全国で十カ所のサッカー場で開催されます。まだ対戦の組み合わせが決まっていませんから、どこのサッカー会場でどこの国のチームが競技をやるか決まっていません。それが
前提なんですけれども、しかし、言われておりますように、サッカーの盛んなところ、特にイギリス、俗に言うフーリガン、暴れ者と言っていいのかならず者と言っていいのかよくわかりませんが、結構いるわけです。単なるサポーターという領域を超えちゃって、本当にどうしようもない、かなりたくさん実在するわけです。
それで、この種のワールドカップにはその種のフーリガン対策はどうしてもついて回るというふうに聞いています。
先ほど、ちょっとイギリスに行った話をしましたが、その折にも、内務省のフーリガン対策の責任者に会いました。風貌も、みずからフーリガン対策をやるような大変な存在感で、僕は英語わかりませんから、通訳の皆さんの話を聞きまして、いや、さすがに大したものだな、
日本のワールドサッカーにフーリガン対策でぜひお越しくださいなんという話もしたわけなんです。
それはともかく、法務
委員会あるいは本
会議で関係法案が通りました。来年、十カ所でやる。そういう国からのチームもかなり参加をされます。参加をされることは大歓迎ですよ。これは開催地にとってはある意味で景気浮揚策にもなる。もう随分前宣伝もやっていますから。北海道も札幌のホワイトドームでやります。
そこで、具体的に聞きたいのは、やはり、このフーリガン対策そのものはかなり
専門家の間でも、国内的にも国際的にもいろいろな準備はしていると思うのです。僕はこの間
警察の皆さんに聞いて初めて言葉としてもわかったんですが、イギリス
警察の中でフーリガン対策の専門官がいる、スポッターと言うらしいですね。国内にはまだそういう専門の
警察官は養成はもちろんされていないと思うのですけれども。
しかし、ワールドカップの大会ということになってくると、正直言って、
一つはテロ対策という観点も大事だ。もう
一つは、やはり今までの国際的な経験でいうと、フーリガン対策も必要だ。スポッターということを即時に
日本でつくり上げるなんというのは、それはもう絵にかいたもち、無理だと思いますよ。ですから、イギリスに限らず外国のそういう専門官を中心にして十分連携をとって、
一つはやはり水際で、つまり出入国管理の段階できちっとそういう人方については入国をさせない、これはもちろんだと思います。しかし、その網をくぐって入ってきた人方に対して、競技場を中心にどうやって具体的なそういう騒動が起こらないような対策をするか、これも必要だと思いますね。
ですから、その種のスポッターを含めた国内の、テロ対策のことは聞きませんけれども、フーリガン対策について十分な備えをぜひやっていただきたい。まず事務当局から
お答えをいただきたいと思います。