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牧野政府参考人 お答えいたします。
まず最初に、今回の二次補正に関連してNTT株式売却益の
活用の仕組みはどうなっているかということでございますが、今回の二次補正は、総理の御指示にもございますように、厳しい
財政の状況を踏まえまして、構造
改革をさらに加速してデフレスパイラルに陥ることを回避するということを目的といたしております。このような
観点から、構造
改革に資する重点七分野、これに該当します事業に、まず、民間投資の創出、就業機会の増大に資する事業であり、かつ、事業の早期執行が可能で経済への即効性が高い事業であって、緊急に実施の必要があるものにつきまして、無利子貸し付け等の
制度を設けまして、前倒しで実施することにしたものでございます。これによって構造
改革を加速させることができるというように
考えております。
具体的なスキームといたしましては、
政府が国債償還のために保有しております資金のうち、NTT株式売却収入相当額の一部を一時的に
活用いたしまして、
地方公共団体や公共的施設を整備する民間事業者等に無利子貸し付け等を行いまして、後日、当該無利子貸し付けの償還等に伴いその全額を国債整理基金特別会計に繰り戻すという仕組みになっております。そういう
意味で、国債の償還に支障が生じることはないと
考えております。
それから第二点目でございますが、NTTの株式売却益は過去どのように
活用されてきたかということでございます。これまでNTTの株式売却収入につきましては、国債の償還財源に充てるということがまず原則でございますが、国債整理基金の運営に支障が生じない範囲内でこれを
活用いたしまして、社会資本の整備の促進を図ることとしております。
先ほど
大臣からもお答えございましたが、NTTの無利子貸付事業は、まずAタイプ、公共施設の整備によって収益が生ずる施設に融資する、そして当該収益で償還をするというものがAタイプでございます。それから、面的な開発事業等の一環として、一体的、緊急に実施することが必要な公共施設整備を国からの無利子貸し付けで促進して償還時に補助金を交付する、これがBタイプでございます。それから、民間事業者等の行う民間事業等を促進するために無利子貸し付け等を行って当該事業の収益で償還するものがCタイプというようになっております。
具体的にというお話でございましたが、Aタイプでございますと、例えば、
地方道路公社が行う有料道路の整備、これと一体的に整備されるアクセス道路を整備するというような事業はAタイプでやってまいりました。それから、Bタイプでございますが、例えば、幕張新都心整備とかみなとみらいといった大
規模な
地域開発、これに伴って必要になります公共施設整備を一体的に行うというようなものをやってまいりました。これがBタイプでございます。それから、Cタイプでございますが、これは、例えば、民活法を
活用しました国際
会議場施設でございますとかリサイクル施設でございますとか、こういったものを整備いたしてまいりました。