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樋高委員 副
大臣からもお褒めをいただきまして、ありがとうございました。
時間がありませんので、ここで各論に入りたいと思うんでありますけれ
ども、いずれにいたしましても、規制の緩和、撤廃を行いまして、新しい市場、産業の育成によって新しい
雇用をつくり上げていかなくてはいけない、これはもう急務である。産業競争力の強化とともに、
経済活動の土俵を広げまして、個人個人が新しい
仕事にチャレンジできる環境を整えまして、個人ですとか企業の
努力が報われるような
社会をつくり上げる、そこまでの長期的な大きなビジョンを持った上で
雇用対策を講じていかなくてはならないと私は
考えるわけであります。
雇用につながる構造改革の根本は、いわゆる官僚主導の護送船団方式の行政、民が官に依存し、地方が中央に依存し、なれ合ってきた規制
社会、中央集権体制を仕組みから改めることを理念とすべきであると
考えております。
各論に入らせていただきますけれ
ども、まず取り上げたいのは、いわゆるハローワークの改善であります。公共職業安定所の改善についてでありますけれ
ども、この公共職業安定所、ハローワークは、いわゆる国直轄の機関でありまして、今すぐできることの
一つではないかと思うわけであります。
このハローワークは、平日の朝の八時半から夕方の五時まで、平日の、いわゆる普通の方はお
仕事をなさっている時間帯のみ開庁しているわけでありまして、東京、大阪、名古屋の五カ所につきましては夕方から二時間だけ
延長して七時までやっているということも伺っておりますけれ
ども、やはり時間
延長、これを
大臣に強く求めたいと思います。
それはなぜなのかということでありますけれ
ども、やはり、離職を控えた在職中の労働者への紹介が必要ではないか。つまり、例えば、今月であなた、悪いけれ
どもちょっと新しい
仕事を探してくれ、今月いっぱい働いてくれと仮に一カ月前に言われたとして、しかしながら、子供を二人三人抱えていて、塾も出さなくてはいけない、お金もこれからまだまだ必要になってくる。だから、今月いっぱいで今までのお勤めした
会社をやめて、その後すぐにでも、来月から新しい
仕事に入りたい。そう思っているものの、実は、このハローワークさんがあいている、紹介
事業を行っている時間帯が極めて限られている。
もちろん、五時から七時まで二時間時間
延長したのは私は高く評価をしたいと思うんでありますけれ
ども、普通のサラリーマンが夕方五時、六時まで
仕事をして、その後ハローワークさんに移動する、三十分か一時間はかかるんだと思いますけれ
ども、そうしたら七時になってしまうわけです。そうしたら、せっかく、本来今回延ばしたのは、いわゆる在職中の方も、一人でも多くの方々に、今緊急
事態でありますから、やはり新しい職を探していただく
機会を国が直接提供するということは、私は重要なんではないかと思うわけであります。
新聞報道でもありましたけれ
ども、先週末、金曜日、十一月十六日に方針を固めた、求職活動を積極的に支援、
失業率の上昇に歯どめをかけるためということでありますけれ
ども、まず時間については私はせめて九時ぐらいまで、平日
仕事をして、夜二時間ぐらいパソコンの画面に向かって、
仕事を終えて早目に上がらせていただいて七時ぐらいにハローワークさんに着いて、二時間ぐらい、せめて九時ぐらいまで平日でも探せるように。そしてまた一方で、土曜日、日曜日、祝日の、いわゆる休日にも探せるように時間をすべきではないかと思うわけであります。
もちろん、一部は土曜日の十時からも開庁、開所というんでしょうか、開庁なさっていることも伺っておりますけれ
ども、その新聞報道によりますと、来年の一月から時間
延長、もしくは、場合によっては祝日の開所するのを十五カ所から二十カ所にふやすということでありますけれ
ども、これは、各都道府県単位にしても、一カ所にも至らない。
全国で今ハローワークは、出張所を含めて四百七十八カ所ございます。せめてその四分の一の百二十カ所
程度までは、つまり各都道府県に二カ所から三カ所ぐらいは、土曜日、日曜日、祝日、そして平日の夜間でも紹介作業をすべきではないかと私は
考えるのでありますけれ
ども、いかがお
考えでしょうか。