○山田(敏)
委員 去年一年間、会計
検査院に対して再三再四、本当にびっくりするような、本当に詐欺的な工事の内容にわたって
検査してくださいと、もちろん村の方からも、衆議院議員からも再三ありました。なかなか会計
検査院の方が、真相を解明する、本当に何が行われてだれが幾らお金をごまかしたのかわからないという思いで一年間参りました。そろそろ、院長お見えになっていますので、会計
検査院のあり方というのをちょっとこの件をケースに
考え直していただきたい。
ちょっと離れるのですが、私のところに、海外からある
情報が寄せられました。あるアジアの国の
外務省の大使でございますが、毎晩高級ナイトクラブで遊んでいる。その方が現場にいらっしゃったと思うのですけれども、一番高いクラブです。もう十万、二十万じゃない。ということは、月に何百万、二百万か三百万。まさか大使のポケットマネーで遊んでいらっしゃるんじゃない。これは本当に、報償費にも当たらないし機密費にも当たらない、ではどこから出ているのだろうか、ぜひ調べてくれと言われました。会計
検査院に来ていただきまして、これをちょっと調べてください、恐らく領収書もあるし請求書もあるし、全部わかるはずだから、お呼びしました。
本当にびっくりするような回答がございまして、会計
検査院の方は何とおっしゃったか。そのときは八月だったのですけれども、十一月に会計
検査報告をしなきゃいけないから、現地に
調査に行く、あるいは
検査に行くというのは八月末で終わりです、九月に行ったらもう報告書を書けないから、それでまず事実上そんなことは無理ですと。
二番目に、もし在外公館に会計
検査に行くんだったら、前もって、一月以上前に現場に知らせて、何月何日何時に行きます、空港へ来てください、そして書類を全部用意してください、そして行って
検査いたします、こういう回答でございました。
これを普通の
国民が聞かれたら何と思われるでしょうか。毎日毎晩行った書類を、会計
検査院が九月二十五日に来ますと言われたら、わかりましたとそれを出さないで、もちろん隠すか焼くか、おかしなお金であれば当然そうするのが当たり前ですね。これを過去三十年、四十年やられて、会計
検査院が在外公館のこの報償費、機密費、あるいはこういうお金が一円も明らかにならない、過去三十年間出ていないですね、最近あれは告発で出ていますけれども。会計
検査院の
検査のあり方、すなわち、捜査権がない、これを出しなさいと言うことができない、それであした行っていきなり調べることができない、ここに致命的な欠陥があるんじゃないかと思います。
まさにラピカの件も、詳しく話すと切りがないのですが、あの大事な設計書類は紛失しました、ああそうですか、紛失しました、それじゃどうやるんですか。あの書類はありません、あの書類はどうなりました。では、一体、会計
検査院が
国民の代表として、
国民の血税を、血のにじむ思いで出された税金を正しく使われているかどうか、それを
検査する能力がないということじゃないんでしょうか。
ここで、院長、この場でぜひ、僕は
検査院に何回も言いましたけれども、一回抜本的に、あるべき姿というのを、院長はいつも口癖で、私は民間から来ました、だから会計
検査院を改革するのは適しているというようなことをおっしゃるのですが、この際、どういうふうにお
考えなのか、
お答えいただきたいと思います。