○渡辺(周)
委員 限られた時間ですから、この問題はまた改めて何らかの形でやりますけれ
ども、とにかく、できるだけの情報公開を発表して、途中
経過でもどんどん出して、ある程度やはり安心感を与えていかないと、これは正直言って、
幾ら安全宣言を出しても、皆さん、涙ぐましい努力を小売店なんかしているわけですけれ
ども、とてもじゃないけれ
どもそれでは根本の不安解消にはならないということでございます。
実際、いろいろな風評被害が起きております。
例えば先般、これはある新聞ですけれ
ども、どことは申しませんが、危険部位が混入しているおそれのある加工食品に対して
調査をしろということで、国の方で指導を出した。それが、百七十八の
団体に出したら、中には恐らくというよりもまず
関係ないと思われている、例えば、私は静岡でありますが、お茶の業界にもそういう通達が来たということで、何でうちまでというふうに書いてあるわけです。関西の方の紙面では、もうこれはちょっとお茶の生産
団体と報道側でトラブルになったようですが、例えばお茶業界、鶏卵業界にも追放の通知が来たなんということがあった。
例えばそういうところで、もちろん、こんな見出しをつけた某マスコミもどうかと思うわけでありますけれ
ども、実際こういうことが出ると、みんな情報を持っていないから、かなり聞きかじったようなことで判断をする。それだけに、こういうものが非常に大きな、生産も直撃して、全く違う分野まで影響を与えているわけでありますけれ
ども、こうした風評被害という部分に対してもう少しちゃんと配慮をして、風評被害をこれ以上起こさないような的確な情報提供をするべきであろう。
それからまた、私もかつてはマスコミの一員でありましたから、
余りこういうことを言うのはどうかとはばかられるわけですが、例えば牛が足元から崩れ落ちて倒れるような映像、資料映像として流れますけれ
ども、例えばああいうものが出ますと、もうそれだけで非常な恐怖感を得るわけですね。
例えば、この間のニューヨークのテロ事件のときに、アメリカでは、ワールド・トレード・センターに飛行機が突入するシーン、あれは
余りにも繰り返し映像として出され過ぎたので、少しあれは自粛するべきじゃないかということで、報道の中に出てくる映像はかなり手控えられた部分がありました。
それだけに、決してこれは報道の中立性や独立性からいえば行政や政治がどうこう言うべきことじゃありませんけれ
ども、やはり、その点についての何らかの協力といいましょうか、あるいは配慮を求める話し合い等もあっていいんじゃないのかなと私は思うわけでありますけれ
ども、その点のことについてどのような配慮を今後されるかということ。いつも泣くのは消費者であり、流通業者でありまして、我々はその声を反映して今お伝えしているわけですけれ
ども、どのような対応を今考えていらっしゃるのか、ぜひその点について的確にお答えいただきたいと思います。もう時間がないですから。