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長浜委員 民主党の
長浜博行でございます。
今、最後の部分のお話などを聞いていて、私などは、鳩山
先生もいらっしゃいますが、東京の下町で、ほとんど緑のない地域で育ちましたので、緑が
CO2を
吸収していくという
過程などは林間学校などでも行かなかったらわからなかったような
状況なので、本当に今回のこの問題というのを、私の場合は割と前回の
国会のときからもずっと続けてやらさせていただいておりますけれども、
一つの結論といいますか、扉が開かれたことは素直に喜びたいというふうに思います。
大臣の
報告を聞いていて、最初の三行目に、
国会のお許しを得て行けたというような話が出てまいりました。直接この問題とは
関係ありませんけれども、今たまたま議運の
委員会の
理事をさせていただいている中において、この
環境と同じように、この
国会は、開会中の日程の中での
大臣の海外出張ということで随分話題を呈される方も中にはおるような
状況がありました。
現実には、出張された方でも、かなりの時間を削りながら、飛行機を何便か早めたり、前の便に乗れないかとか、つまらない話か重要かどうかわかりませんけれども、レセプションを削って帰ってきて
国会に出たり、もちろんそのぐらい
国会というのは重要なことでありますけれども、
環境大臣の、特に
京都議定書に関連をする
COP7においては、与野党問わず、ある種の暗黙の了承といいますか、今何をやらなければいけないかという問題については
合意ができていたのではないかなというようなことを、余り内部のことを言うのも問題かもしれませんが、私は個人的にはそのように
認識をしていました。
そういった中で、実は、法案審議ではありませんが、一般質疑できょう
COP7をやらせていただく中において、私は大変重要ではないかというふうに考えていることは、この
日本が音頭をとってやりつつある、あるいは、今回のことが結論ではありませんからこれからも続いていく中においての国際貢献のあり方ではないかなというふうに思うわけであります。
今
国会での国際貢献というと、多くの
方々がほかの面で、例えばテロ
対策だ、これから始まるのか始まらないのかわかりませんけれども、PKO等々の話も出てきますが、実は、この
COP7の問題というのは、
日本のこれからの国家像を如実に示しているというか、大事な一歩になるようなところだというふうに私は思うわけであります。
大臣が自民党員であられるかどうかよくわかりませんが、自民党という党の党是の中に憲法改正があります。この憲法改正の問題に関しても、さまざまな
視点で問題意識を持っておられる方がいらっしゃるかと思いますけれども、私も問題意識を持っている人間の一人として、その場所はというと、
日本国憲法の中で
環境の問題が触れられていない。まあ、つくられた時期と、あるいは他国と比べても、その後の憲法改正がないわけでありますから、そういった
状況の中で、触れられていないのは当然ではないかというふうに思われる場合がありますけれども、一体
日本という国が世界の中でどういう
役割を果たしていくのか。
特に、
環境の世紀と言われて久しいわけでありますけれども、そういった中において、憲法の中には出てこないのであるから、現実に行われる行政、諸
外国との間では外交、こういった中において、どのぐらいリーダーシップを発揮されるかというところが大事な
日本の国家づくりの
一つの眼目だというふうに私は
認識をしているわけであります。
好き嫌いはあるかもしれませんが、ワールドウオッチ研究所の
理事長のレスター・ブラウンさんという方は、いろいろ書かれたものを個人的趣味で読むわけでありますけれども、今までの軸は、
日本だけではなくて、どうしても経済成長を遂げる、つまり発展
途上国から先進国の仲間入りをしたいのだ、そういった
議論の中で、気がついてみたら
環境が悪化していたね、じゃどうしようか、こういった
議論が大分あったように思われますけれども、これからは
環境を主体として経済を従とする。
これこれを
開発しますよ、
開発プロジェクトを立てて、それに対する
環境影響
調査をするのではなくて、
環境に影響を与えるような場面が生ずる部分の幾つかの選択肢の中において、どのチョイスを経済の面でとるか。つまり、
環境を阻害しないような形での経済がありきではなくて、
環境を阻害してはならないという制約条件の中でどの経済的政策をとっていくか。コペルニクス的大転換、彼はそういう言葉を使われておりましたけれども、そういった意識をこの
日本の行政、政治の場にも、あるいは、小泉首相がおっしゃられているところの国民各位に
理解をしていただかなければならない。
そんな意味において、さっきも申し上げましたけれども、法案審議ではありませんけれども
環境委員会が開かれて、現実に
COP7の現場から帰られてこの
議論をしているということは、私は大変重要な
意義を、政治的にも
日本の将来を決めていく上でも大事だという
認識で、幸いに光栄にも
質問に立たせていただいているわけでありますが、
大臣の基本的な
認識についてまず
伺いたいと思います。