○一川
委員 私自身、
地元が石川県の小松というところなんですけれ
ども、小松
空港から那覇
空港にも
一つの航空路線がありますので、従来から割と利用率の高い路線でございますけれ
ども、両
大臣にもそのあたりの問題意識を十分持っていただいていると思いますので、私たちもそれぞれの地域で、
沖縄の
安全性というものを
理解を求めながら、
沖縄の
振興のために少しでも役立てばいいなというふうに思っている次第です。
次の話題、私は、実は赤土問題もちょっと
質問しようとしたのだけれ
ども、先ほど
白保先生がやりましたので、この問題は非常に重要な問題であり課題であるわけですけれ
ども、
対策というのはそうたくさんあるわけじゃありませんので、
質問をこれ以上余りしません。
ただ、私自身の思いとしては、
現地をこの前見せていただいたわけですけれ
ども、赤土の流出は、農業はもちろん今一番話題になっておりますけれ
ども、いろいろな公共事業等も工事中にはそれなりに出てくる
可能性のある問題でございますし、またいろいろな民間のそういう活動の中、あるいはいろいろな
米軍の演習の中でもそういうものが出てくるかもしれません。しかし、
基本的には、今農業を営む中あるいは農地の方からの流出が非常に目立つわけでございます。先ほど仲村副
大臣も沈砂池等を設けたらどうかというような
お話もございました。私も、
現地を見ている限りには、当然そういうハード的な
対策もあわせて大事なわけですけれ
ども、やはり広く整備された農地を有効に使って年じゅう何かを作付していく営農体系というのがある面では非常に重要な課題ではないかなと。
サトウキビの作付が終わると、しばらくの期間何も使われないで、農地がそのまま、雨が降ると表土が流されてしまうという現象があるわけでして、そこに何かを植えつけするということとか、あるいはまた、がらっと変えて、もうサトウキビの栽培から要するに放牧地に変えてしまう、そこに常に牧草を植えてしまうという中で、今
石垣島なんかが
振興していますような肉牛をもっともっとふやしたらどうかなというようなことも考えられるのではないかと思いますので、これは御答弁は結構ですから、私の
意見として言わせていただきたいと思います。
さて、その次に、これからの
沖縄振興のことについてちょっと
尾身大臣にお伺いするわけですけれ
ども、私は先日、
沖縄県民の意識
調査というものを、
内閣府で
実施されたものをちょっと見まして、その中で、
経済社会の全体の評価についてのいろいろなアンケートというか、
調査の結果が出ておりました。
それを見てあれっと思ったのは、
沖縄の
経済社会が順調に
発展していますかというような問いに対して、ほぼ順調に
発展しているというふうに答えた方が、
平成六年の
調査の段階では七五・七%いた、それが今回、ことしの二月ごろの
調査では六二・五%にその割合が大幅に低下したというのが出ておりました。
これは十分考察をしておりませんから軽率なことは言えませんけれ
ども、私なりにちょっと感じたのは、
沖縄のこれからの
経済社会に対する見方というのは、当時と今と県民の意識も相当転換してきているなという感じを受けるわけですね。
経済不況が長期化しているという背景の中でのことですから、いろいろなことが出てくるかと思いますけれ
ども、これからの
沖縄の
経済社会はどうあるべきかということについて、県民の皆さん方もいろいろと問題意識を持って悩んでおられるなという感じも受けるわけでございますので、この
調査結果というのは、そういう面では非常によく分析、評価された方がよろしいんではないかなというふうに思います。この結果、今、私が
お話ししたわけですけれ
ども、
大臣はどのように受けとめていらっしゃいますか。