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小沢一郎君 日米関係、日米同盟は
日本の外交の基軸であるというふうに私も
認識していますし、これは
総理、
皆さんと同じだと
思います。ただ、今度の
事故はまたそれとは全く次元の違う問題でありますので、ぜひ主張すべきは主張し、
責任の所在もきちっと明らかにしながら、不明者の
捜索初め、今後の
対応に万全を期していただきたいとまず要望いたします。
これに関連いたしまして、今もいろいろありましたけれ
ども、森さんの今度のことについて、
行動、姿勢についてのいろんな
批判がなされております。これはきょう、私、
総理に質問しようと思っていたことと基本的に共通する問題ですので、それに関連して申し上げたいと
思います。
森
総理の施政方針、所信表明、この間で四回目ですか、聞かせていただきました。そのトータルの結論は、我が国社会、構造改革を断行しなくてはいけないと、そのために
国民の
皆さんと力を合わせて、
自分も
リーダーシップを発揮して断固やり抜くんだと、そういう結論だったと
思います。
昨年、私、
最初の所信表明をもとにあなたの演説の言葉を引用して、その
認識は私も同じだと。それで、今、戦後のシステム、戦後の制度が機能しなくなっている、時代に合わなくなっていると、それはあなたの
考えでは具体的にどういうことだという話をしました。
憲法と教育ということを挙げられました。じゃ、どういう憲法の理念が、あるいは憲法のどういう条文が時代にそぐわない、改革しなきゃいけないのかという質問をしましたところ、引き続いて
予算委員会でもやったんですが、
総理のお答えは、
総理大臣の職責は重いと、だから軽々に
発言すべきでない。それからまた、
総理大臣が
自分の主張を展開することは議論の方向性を示唆することになるのでよろしくない、だから言わないと、こういうことでありました。
私は、
総理大臣の職責として、これは到底理解できないんです。今度の
事故でも、報道されるところによりますと、
総理、
発言を検証したわけじゃないですけれ
ども、おれがいなくたってちゃんと何も支障なくやっているじゃないかと、こういう話をされたというんです。(
発言する者あり)私は、いや、そのことを言っているんじゃないんです。そういうような意識ね。じゃ
総理大臣は何のためにあるのかと。
総理大臣いなくてもみんなちゃんといくんだったらば、お役所とお役人だけでいいわけでして、だから、そういう
意味で、
総理は一軍艦の艦長でもないし、一練習船の船長さんでもなくて、
日本丸の船長さんなんですから、船長さんが、どんなあらしであろうが何だろうが、どんな場合でもきちんとみずからの
責任で決断して行く先を示さなきゃ、だれが示すんですか。
私は、そういう
意味において
総理のあり方というものはそうあるべきだと思っているんです。ただ、
総理大臣の
答弁が、(
発言する者あり)今聞いていておわかりいただけないんですかね。
総理大臣だから話さない、しゃべらない、しゃべるべきでないというお答えだった。そして、本会議の論戦も、皆まずは各党、各会派で国会でやってくださいという
答弁でありました。
ですから、そういう
意味で
総理大臣の職責というのはどうあるべきなのか、
総理大臣は何をするのが
総理大臣の仕事であるのか、それを森さんからお伺いしたいと
思います。