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国務大臣(扇千景君) 魚住先生おっしゃいましたように、
与党三党において景気浮揚のために特別に
皆さん方が知恵を出し合っていただきまして、私
どもも、
森総理がどういう今後御下命があるか、これも私たちは
内閣一体となってそれをしていかなきゃいけないと思っておりますけれ
ども、今、御質問がございました都心部における土地の容積率の緩和、これも私は、経済効果としては、また
国民が希望が持てる都市づくりということの大きな要因の
一つであろうと思っておりますけれ
ども、町づくりを
考えるために当たりましては、少なくとも地域の望ましい将来像を踏まえて容積率及び建ぺい率の用途の規制などを総合的に
考える必要があることは御
承知のとおりでございますけれ
ども、従来よりも都心の居住の推進その他望ましい町づくりを目指すということに関しましては、私は、優良なプロジェクトあるいは民間の活力等々も含めまして、その内容に応じて容積率を緩和する制度の充実に努めてきたところでございますし、また今後特にそうしなければならないと思っております。
〔
理事須藤良太郎君退席、
委員長着席〕
そういう意味でも、今後、地域にふさわしい用途の建築物を誘導するために、地域の実情に応じた都市計画の適時適切な見直しをしたいと思いますけれ
ども、私は、魚住先生のせっかくでございますので、ちょっと
皆さん方、きょうはごらんになっていてよくわからない部分もあろうと思いますので、ちょっと一、二例を挙げさせていただきたいと思いますけれ
ども、どういうものがどうなるんだということでございます。
例えば、一番最近のものでいいますと、個人のビルの名前を挙げて失礼ですけれ
ども、一番わかりやすいのは、例えば東京のこの間の銀座の資生堂ビルでございますね。あれも本来であれば容積率が八〇〇%でございますけれ
ども、それを今回は一〇五八%にこれを緩和してできたものがあれでございます。
また二つ目には、
日本橋に明治座というものがございますけれ
ども、あの
皆さんがいらっしゃいます明治座も本来の容積率は六七六%の容積率でございましたけれ
ども、これを八六五%にしたということであれが建ったわけでございます。
また最後には、御存じのとおりこの近くでございますけれ
ども、アークヒルズというものがございます。これも本来は容積率が六三〇%でございましたけれ
ども、七三八%に緩和したということでございます。
私は、今後、
皆さん方がぜひこの容積率緩和等々で、少なくとも第一種においては居住地区ということで高さも制限されております。例えば十メートルの電柱が、十メートルですけれ
ども、あの高さまで、要するに三階までしかできないというのも、これは容積率緩和とか高さ制限緩和しますと、今までは一世帯で住んでいたものが緩和されて上に伸びれば二世帯同居もできるじゃないかというような私は大きな変換時期に来ていると思っておりますので、こういう意味では、
与党三党でお出しになったものだけではなくて、
国土交通省本来の独自の二十一世紀の
政策として、私は、新しい都市づくり、あるいは国際都市にふさわしい都市づくりの基本というものを
先ほど申しましたようにお示ししていきたいと思っておりますので、ぜひ全党挙げて
皆さんの御
協力を得て、東京都を初め
日本の主要都市の
考え方も、私は、狭いけれ
ども有効活用するという基本的なことに立ち向かっていきたいと思っています。