○郡司彰君 先ほど、同僚の
谷林委員の
質問に、海は山がという話がございました。
実は、山の方に聞きますと逆なことを言うんですね。例えばクマが生息をしているとか、キツネとかシカとかいろんな動物も含めてですけれ
ども、追っかけてみて、その死骸といいますか、そういうものからDNA、いろんなものを調べますと、結局、川が豊かなところで動物が生きられると。サケなんかが典型的ですけれ
ども、遡上をして卵を産んだり、その間亡くなった亡きがらと言うのはおかしいですけれ
ども、死んだ魚、そういうものがふんだんにあるようなところが豊かな森になっていくんだと。だから、森の豊かさというのは海がなければいけないんだという言い方を逆にするわけであります。
そういうことからいうと、百四十六カ国に及ぶ
輸入先を
日本の国が抱えているというふうなことも中高級化志向の中ではもう当たり前のことになってきているわけでありますが、一方で、やはり
日本の国に戻ってくるような魚をきちんと戻るようなことも含めてやっていかなければいけないし、その際に、私
どもしつこくこれまでも言ってきましたけれ
ども、例えば河川のいろんな工事を行う場合には、やはり魚道というものがきちんと
確保されているような、そういう工法も
考えていただければなというような感じがしております。
次に、漁協の広域合併ということが出ておりまして、先ほどこれも
質問が出されました。
大きな問題は、一番は
漁業権の問題だろうというようなことでございまして、これは
漁業法の改正によって、例えば部会方式をとるようなこともできるというようなことになっているわけであります。
私の方で、その他の合併に絡む阻害要因はどういうことなんだということをちょっと見させていただきましたが、
水産庁の都道府県の担当者から聞いた阻害要因というのは、一番目が合併後のメリットとなるビジョンが示されていないではないか、それから、今言った
漁業権の問題になるわけですね。逆に、漁協の連合会の方から見た場合はどういうようなことになっているかというと、一番目、六八%が役員の意識、感情問題、二番目が財務問題及び
経営問題、三番目が推進
体制の問題、四番目に先ほど言ったメリット、五番目に
漁業権と、そういうようなことが出てきているようであります。
私は、いずれにしても、今の
状況を見ると広域合併の必要というものをいささかも疑わないでいるわけでありますけれ
ども、その際に問題は、農協系統の合併と同じように、まず目的がそこで
漁業を営む
生産者の所得あるいは生活のあらゆる面の
向上に結びつくということが第一でなければというふうに思っておりますけれ
ども、この
漁業権が解決した後、今後急速に合併が進展をするというようにお
考えでしょうか。