○照屋
寛徳君 具体的な
質問ではございませんが、これまた先ほどの
大臣の御
答弁と関連して、御要望を一点だけ申し上げておきたいのであります。
道交法の一部を改正する
法律案の過日の当
委員会における審議、そしてそれを踏まえて御三名の
参考人から意見を聴取いたしました。その中で、財団法人全日本聾唖連盟の副
理事長であられます黒崎信幸さんの意見を私、大変感銘深く拝聴いたしておりました。
大臣は、
参考人の意見陳述の内容というか記録をお読みになられたということでありますので、私は、
大臣だけじゃなくして、
警察庁の幹部の皆さん、一考に値すると
思いますので、ぜひ読んでいただきたいなというふうに
思います。
この黒崎
参考人の意見を聞いて、なるほど、今度の道交法改正でいわゆる障害者欠格条項の廃止、
運転免許との
関係で、これは私はとてもいいことだというふうに思っております。
そもそも障害を持っているというだけで、何か欠格事由というと、障害を持っているだけで能力に欠けるとか、何か人間としての資質に欠けるとかという感じを受けますので、欠格条項なんという
言葉自体が私はよくないなというふうに思うわけでありますが、同時に、黒崎
参考人がおっしゃっておったことは、聴覚障害、それを免許との
関係で補完する器具として補聴器だけで本当にいいのかという問題提起でございました。
音を聞くのに、耳だけじゃなくして振動で聞いて悪いのか、音を光に変えたり振動に変えたり、こういう
方法だってあるんじゃないか、諸外国でもやっているはずだと。だから、補完器具を補聴器だけに限定するという
考え方は不十分だというか誤りである、そういうふうなことをおっしゃっておりまして、私はなるほどと
思いました。確かに、耳は不自由でもその他の能力で我々をはるかに上回っている能力を持っておられるんだろうと思うんですね。
同時に、なるほど言われてみると、音を振動に変えて伝達をするとか、光に変えて伝達をするという
方法もあるだろうと思うんです。もちろん、一方で道交法の目的である
交通の安全の確保ということも、これは私は大事にされなければならないと
思いますが、そういう点では、これは
警察だけの問題じゃなくして
国土交通省も深く関与すべき問題だと
思います。あるいは、政治全体がそういう
意味での障害を持っておられる
人たちのさまざまな補完器具の開発というか、そういう手段をもっともっと真剣に
考えていくということはこれから大事だろうなというふうに
思います。
そして、黒崎さんがおっしゃっておったのは、道路
標識の設置についても、もっと一工夫も二工夫もして、あらかじめ
交通の流れに沿って安全な
運転が確保できるように道路
標識の設置も工夫する必要があるんだというふうな御
指摘でございましたので、ぜひ、
大臣も意欲的に
参考人の意見陳述を御一読されたということでありますから、お取り組み方を強化していただきたいというふうに思っておりますが、もし御所見があれば、御意見を拝聴させていただければありがたいと
思います。