○照屋
寛徳君 私は、昨日のこの問題についてのマスコミに対する
総理の弁解というのは、とてもこれは
常識的な弁解、そして答礼宴を欠席した行為を正当化できるような内容じゃないと思うんですね。はりの
先生を呼んでおったので、その治療に間に合わないから欠席をしたんだ、こういったことも言っているようですけれども、それは私は、
出席をした上で、その治療行為をどうしても緊急に必要としているんであればそれに間に合わして戻るというようなことをすべきであって、答礼宴を欠席して、しかも派閥の議員と一緒にすしを食べておった、こういうようなことが明るみになると、これは私はやっぱり外交儀礼上もう国際社会での信用を落とすことになると思うんですね。やっぱり
総理としての
職務を全うできないんであれば、私はもう一刻も早くやめるべきだ、こういうことを強く申し上げておきたいというふうに思っております。
宮内庁の
審議官にもいろいろお聞きをしたかったのでありますが、この種問題にまた宮内庁がいろいろと論評を加えるといささか波紋が大きいと思いますので、この程度でこれ終わりますけれども、いずれにしろ、私はこれはもう宮内庁にとっても迷惑な話だし、
国民にとっても甚だ迷惑な話。
総理のこの非
常識な行為が正当化できる、されるものだというふうには到底思えません。
それでは、次に、えひめ丸の事故と政府の対応についてお伺いをいたします。
官房長官は、所信表明の中でえひめ丸事故の問題に触れて、「政府においては、
外務省等に対策本部を設けるほか、私を長とするえひめ丸事故対策官邸調整室を設置し、
関係省庁を挙げ、御家族の御意向を踏まえて対処できるよう努めてまいります。」、こういうふうなことを述べております。私は、えひめ丸がアメリカの潜水艦グリーンビルによって衝突をされ、いまだに九名の者が行方不明である、このことに非常に心を痛めておるものであります。
同時に、このグリーンビルが緊急浮上訓練を実施する際に、民間人を案内して、一種の緊急浮上訓練そのものが見せ物というかショーと化しておったということに、さらに腹立たしい思いをするわけであります。
御承知のように、グリーンビルは横須賀や佐世保やそれから沖縄のホワイトビーチにも過去入港しておる原子力潜水艦であります。同時に私は、このグリーンビルの緊急浮上訓練に民間人を操舵室等にも入室させておった、一部、かじをとる操舵行為などにも関与しておったという疑いが出てきた中で、すぐに思い出したのは、これまで沖縄の県道一〇四号線を封鎖してアメリカ海兵隊が百五十五ミリりゅう弾砲の実弾射撃演習をやっておりました。今はキャンプ・ハンセンでやらないで、本土の自衛隊の五カ所の演習場でやっておりますが、日出生台で過日海兵隊が百五十五ミリりゅう弾砲の実射訓練をやったときに、公開訓練というのをやって、民間人を訓練場の中に招き入れているんですね。そして、その際に、玖珠町の町
会議員を含む民間人にこの百五十五ミリりゅう弾砲の引き金を引かせた。こういうことが明らかになっているわけです。
百五十五ミリりゅう弾砲というのは、私も沖縄で海兵隊が実弾演習をやっておるときに着弾地点あるいは発射地点の近くで目撃をしたことがありますけれども、核、非核両用の原子砲と呼ばれる兵器なんですね。そういう公開訓練にも海兵隊が民間人に引き金を引かせる。こういう形で、どうもアメリカの潜水艦といい、海兵隊の実弾砲撃訓練といい、訓練といいながら民間人にそれを見せ物にする、こういうところが今度のえひめ丸の悲劇に私はつながったんではないか、こういうふうに思っております。
そこで、お伺いをしたいのは、政府がアメリカに対して、もちろん船体の早期引き揚げあるいは被害者に対する十分な補償等を
要求しているんでしょうけれども、これまでにとってきたアメリカに対する対応、それから今私が
指摘をした、アメリカの潜水艦が寄港する際に、あるいは訓練をする際に、その訓練そのものを民間人を巻き込んだ見せ物にしないように、そういうことをやめるようにという
要求もあわせて日本政府からアメリカにやるべきだと思いますが、
官房長官の
所見をお伺いいたします。