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岡崎トミ子君 続いて、新緑風会の
岡崎トミ子でございます。よろしくお願いいたします。
〔
委員長退席、
理事海老原義彦君着席〕
情報革命には大変大きな期待を寄せております。日本の経済を再生させる、あるいは新しい社会を創造していくということにつながる可能性を持っているからであります。二十一世紀の基幹産業として位置づけられますのは言うまでもありませんが、従来型の産業もこのIT革命によって大変効率的になるだろうというふうに思っております。また、新しい社会を創造していくという面からいいましたら、分散型の経済社会構造をつくることができると思います。
みんながみんな東京に住む必要がなく、都市に住む必要がなくて、地方に住んで、そして半分農業をやりながらITにかかわっていくという電脳半農生活をしている人もおりますし、農業の方で農業法人で成功しているといういい例もございます。それは出荷の管理ですとか、新しい作物、何がいいだろうかというときに新しい情報をぱっとつかむことができる。あるいはマーケティング、これも上手に利用することができるだろうと思います。
また、手間がかかるためにこれまでできなかった丁寧な手続をとることもできるようになって、情報公開あるいは直接民主主義、パブリック
コメント、電子入札、ディスクコミュニケーションということで広範な参加を可能にすることができます。
また、距離の壁を乗り越えることもできまして、私はアジア諸国の学校との双方向的な遠隔教育ができるようになったらいいななんというふうにも思っております。障害を持つ人や高齢者も利用できる、みんな発信ができるという
意味では社会のバリアフリー化ということにも貢献をするだろうと思っておりますが、課題としては情報デバイドの問題や労働者の再教育の問題があろうかと思います。
こんな現状認識を持っているんですが、問題は現在の
競争ばやり、規制改革ばやりですね。日本がもちろん今、閉塞
状況の中にあって思い切った構造改革をしていかなければいけない。これは間違いがないというふうに思うんです。
政府の過保護は、それぞれの産業ということの活力をそぎこそすれ、成長を促すことにはつながりません。しかしながら、無原則に
規制緩和をやっていいのか、あるいは
競争原理を導入すべきかということについては、明らかにこれは間違いだと私は思います。
雇用についても、つい四、五日前でしたか、報道がされておりました。四人に一人の人がこの一年間の間に自分は職を失うのではないかという心配なんですね。構造改革の間には、必ずこれは古い産業から新しい産業に変わっていく、配置転換が行われるわけですが、新しい産業に向かう希望というものがなかなか見えてきていないという
状況だというふうに思うんです。
私は、二十一世紀の基幹産業と言われるIT産業にはやはり夢と希望を持っていただきたい、これがなければ困るというふうに思うんですが、利用者や国民の利益を、IT革命を推進するという
立場から
政府に見解を伺いたいと思うんです。
まず、
競争政策を推進しようとする場合、重要なのは適切な
競争が行われることの確保だというふうに思います。
競争によってどのようなメリットが期待できるのか、あるいはデメリットが心配されるのかという、こういう
議論と同じように冷静に分析をしながら、利害者
関係の間で丁寧に
議論をしていく必要があろうかと思います。
片山
総務大臣は
衆議院の
総務委員会で、
競争戦略のデメリットとして、やってみなければわからないが、過当
競争と国際
競争力の問題が想定される、しかしこれらは克服できると
考えると
答弁されております。この間、電話料金の値下げがどんどん進展して、どこも値下げ
競争に疲れているというふうに思います。
中身についてなんですから、
競争に関して、
大臣、
競争一本やりというのではなくて、
サービス開発の
競争に移っていくべきだというふうに思いますが、この点についていかがでしょうか。