○岩本荘太君 無所属の会の岩本荘太でございます。
最後でございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
私、きょうは半分
要望みたいなものになると思いますけれども、私も地方レベルではございますけれども、
災害対策等についていろいろと携わってきた者としての経験も踏まえて、また
省庁再編後新しい
体制になりまして、これは今まで以上に前向きにやられるんだろうと思いますので、その辺を踏まえて基本的なこと二点について質問といいますか
要望といいますか、させていただきたいと思っております。
一つは、
災害対策といいますか、
復旧も含めて
災害に対する
対応というもののとらえ方、基本的な考え方なんですが、私が言うまでもなく、
災害といいますか、そういうものは人が住んでいるから
災害なんであって、人が住んでいなければ単なる自然現象であるわけでございます。ということは、要するに
災害対策というのは一〇〇%人のためにやるというのが
災害対策であろうと思っております。
したがって、人のためということは、そこに住んでいる人たちが、
災害を受けたものは
復旧して、それでさらに続けて安全で安心した気持ちを持って
生活できるというようにしなければいけない。言うなれば、
災害を受けた人と受けていない人というのは、
災害のすごさというのは皆さんわかるわけでしょうけれども、切実にそれに
対応したときの
感覚的なものというのはまるで違う。
災害を受けた人というのは大変なものがあると思うんですが、どうしても
災害を受けていない人は時間がたつとどこかよそよそしくなると。
そういうことがあってはいけないというような視点で、よく考えますと、
災害というのは周りの人が先手先手に
対応していくというのが基本だろうと思います、そういう不安な気持ちにならないようにするには。そういう面で、いい例かどうかわかりませんが、えひめ丸の件についても、そういう日本人の気持ちというものを逆なでした感じがなきにしもあらずでいろいろな問題になっているというような受けとめ方を私はしているわけでございます。
したがって、同じことをやるにしても、時期によってそれが百点の評価をされるのか、あるいは場合によっては零点になっちゃう、そういうことをしっかり考えた
対応をしていただきたい。いわゆる気持ちの問題。したがって、今度の
芸予地震につきましても、本当に迅速かつ心の通った
対策をとっていただきたいと、こう思っているわけでございます。
それともう一つ、私、これ経験といいますか、よく
災害がありますと、じゃ今度どうするかと。
災害対応のマニュアルなどをつくるときに、今の
内閣府はどうかわかりませんが、マニュアルというのは小難しく分厚いものができちゃう。実際に
対応するときにそれを一つ一つ読んでいたら間に合わないというようなあれがあるんですね。だから、そういう
意味で、こういうことがあったらどうするんだと。例えば壁に張り出して書くぐらいの、そのぐらいの迅速にできるような
対応というのがぜひ必要だなと。これがこれからの、いわゆる中央
防災会議にしろ、
災害に対するいろんな組織なりをつくっていかれる、執行していかれる基本になるんだろうと思うんです。
先ほど言いましたように、
省庁再編後の新しい組織としてどういうふうに、私の今申し上げましたこういうふうにしていただきたいということに対する何か御感想でもございましたら、
大臣、お願いします。