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国務大臣(
扇千景君) 私は、今の寺崎
先生の御意見を伺っていて、この際この
法案を出しておかなければ大変なことになるというふうに改めて考えておりますし、また寺崎
先生から、全国の車が七千二百万台、そして年間四、五百万台が廃棄といいますか取り消しといいますか、海外に行っているものもありますけれ
ども、その現状から考えますと、
プレジャーボートも私は
小型船舶もその域に達する勢いであると言わざるを得ないと。
先ほど副
大臣から申しましたけれ
ども、今この近くで所在が確認されております二十万八千隻、そういうものの中で少なくとも十三万八千隻が
放置艇であるということを考えますと、今おっしゃいましたように総合施策というものを考えていかなければならない。
また、先ほ
ども金石先生からもありましたけれ
ども、国民的なレクリエーションの
一つとして今、大変高まりがあるという
プレジャーボート等の
海洋レジャーはますます私は今後広がっていくと思いますし、また
日本の国のあり方からすれば、四方を海に囲まれているんですから最もこのレジャーが伸びていっても不思議ではないという
環境にございますので、改めて私は今、
先生が御提案になりました
放置艇の問題、あるいは廃船処理の問題、あるいは航行の安全の問題等々、さまざまな社会問題が今後もふえてまいることと思いますので、
先生が御
指摘になりました総合的な、この
法案が成立した後、この
法案の適正な利用のために、
環境問題等々を加味しながら総合的に図っていかなければならない、その考えでおります。
また、少なくとも私は、先ほど申しましたように、
小型船舶の
登録、この制度を創設するということによってかなり把握できると思います。責任の所在を明確化できるという意味では、私は
一つとして係留・保管能力の
向上及び係留・保管場所の確保、これは
先生もおっしゃいました、その費用をどうするかということも含めまして、先ほど副
大臣からも申しましたように、少なくとも
ボートパークという
一つの案もございます。また
二つ目には、操縦士の資格制度の見直し、操縦する資格を持っている
人たちのマナー、
先生がおっしゃいましたけれ
ども、マナーの
指導というよりも、操縦士としての資格を持っている人がどれほど責任を感じるかということも私は大事なことだと思います。
また、航行の
環境の改善及び航行安全の
規制、これは乗っている人は飛ばしたいし、周りにいる人は迷惑だしという、まして夏に向かってこれらの
プレジャーボート等々が海水浴場等々で航行するときに、他の一般の海を利用する海水浴場等々の人にどれほどの危険を及ぼすかという安全
規制の問題、そしてまた今、
先生は自動車の場合は少なくとも一年間に四、五百万台の中で海外に輸出されるものもあるとおっしゃいましたけれ
ども、
プレジャーボートをリサイクルすることが果たしてできるのかできないのか、これも私は今後大きな問題になってくるであろうと思います。
今の品質からいえば、とてもこれは後、再利用できないなんて言っておりますけれ
ども、これとてもリサイクル法で新たに考えればその方法があるかもしれませんので、これら施策の推進に当たりまして、私
たちは
国土交通省内の
関係部局の連携を強化する、また他
省庁ともこれを話し合うということで、去る五月十五日に総合政策局次長を議長といたしまして、
関係の課長を構成員とします
プレジャーボート総合施策推進連絡会議、これを設置したところでございますので、今、
先生がるるおっしゃいましたマナーの
向上、あるいはスペースの助成ができないか、そして
投棄の処分場がないのかと、あらゆる提案をいただきましたので、きょうの御審議等々も踏まえまして、総合的な施策の推進にこの連絡会議を場といたしまして検討させてまいりたいと思います。