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国務大臣(
坂口力君)
一元化の
お話は、もう非常に古くから言われておった問題でございますが、とりわけ、
昭和五十九年でございますか、
閣議決定をされましてから特にこの問題につきましてはその
推進に向けて動いてきたというふうに思っております。
一元化という
言葉と、
一体化という
言葉も初めはございましたし、いろいろな言い方がございましたけれども、
一元化というふうに言われます以上は、やはりその中身におきましても
一体化をされていくということでなければならないだろうというふうに思っております。
今回、
皆さん方の御
努力によりまして、
農業共済が
厚生年金保険と
統合をしていただくということになったわけでございますが、あとまだ残っておりますのが
国家公務員共済、それから
地方公務員共済、そして
私学共済と、この三つがまだ残っているわけでございます。しかし、これも将来的にはやはり
一元化の
方向に向かって進まなければならない課題だというふうに思っている次第でございます。
二〇〇四年が次の
財政再
計算のときになっておりますけれども、そのときまでにと申しますか、そのときを目途にと言った方がいいのかもしれませんが、
国家公務員共済と
地方公務員共済、これは
財政単位の
一元化を図って、そして
国家公務員、
地方公務員もこれは同じ内容にしていきましょうということにぜひしてもらいたいというふうに思っております。
それから、
私学共済の方は、お若い
先生方も多いものでございますから、なかなかいろいろ御意見のあるところでございますけれども、しかし将来のことを考えましたときに、やはり
一元化の
方向に御
一緒にやはり進んでいただかざるを得ないというふうに思っております。
したがいまして、この
私学共済の方につきましても、
保険料の引き上げの前倒しでありますとか、そうしたことでこれは
国家公務員共済あるいは
地方公務員共済、こちらの方と一遍同じになっていただいて、それから全体で
一緒になっていただくのか、あるいは
最初から
厚生年金保険の方に
一緒になっていただくのか、これは今のところまだちょっとはっきりいたしておりませんけれども、とにかくさまざまな条件をまず
一体化していただいて、そして将来に備えていただくようにしていきたいというふうに思っている次第でございます。それを二〇〇四年までにはぜひおやりいただいて、そしてその後、本格的なこの
一元化に向けて進めなければならないというふうに思っております。
大変難しい問題も
国家公務員あるいは
地方公務員の場合には含んでいるだろうというふうに思いますけれども、しかしこの
公的年金の
一元化という大きな
前提の中にありまして、それらの困難な問題も乗り切っていかなければならないと考えておるところでございます。