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川橋幸子君 先日この
委員会でも審議されました再就職の円滑化の策、これをフルに活用していただくとともに、やっぱり事態はそれを上回ることがあるわけでございまして、追加の策についても十分御検討いただきたいと思っているところでございます。
そこで、構造改革に必要な追加の
雇用対策、特に現行制度のままではどこかに破綻が生じて、痛みが血となって流れてしまう部分についてどのようにするかということが問題になるわけでございます。どれだけ
不良債権処理がされるのか、リストラがされるのかによってわからない。肝心の
不良債権そのものの金額についてもわからないというような
状況の中でそこを見通すのは難しいのかもわかりませんけれ
ども、先ほど
大臣の方から、それは発動しなくて済むようなことがあれば結構なんであって、その対策の準備だけはしっかりとやりたいという
お話があったわけでございます。
そこで、何点かまとめて
お話しいただきたいと思いますが、まず、
雇用保険制度は改正したばかりだということでございますけれ
ども、
雇用保険制度が現行のままでもつんだろうかということでございます。
弾力条項を発動すれば五%台の
失業にも耐えるというようなことでございますけれ
ども、この先やはり
雇用保険制度というものは、前回もお願い申し上げましたけれ
ども、
一つは、支給期間を拡大していただけないかということでございます。前回の
委員会討議でも思い出しますのは、中高年の自殺が非常にふえている。あるいは、キレる十七歳というよりもキレる四十九歳といいますか、そうした年齢層の
社会問題というものが目立ってきている。最近目立っております児童虐待なんかも、やはりそういう経済の影響というものが、私は子育て世代の親の年齢を考えるとそのあたりに出てくるような気がいたします。前回、やっぱり
失業して所得がないというのは一
年間が限度であろうというような
大臣のお
言葉もあったと思いますけれ
ども、この支給期間を拡大することについて
お話しいただきたいと思います。
それから、支給期間の延長の中には、人に投資をという意味で、もう一回やり直しがきくように職業訓練の期間を延長する。二年を三年にするというような形で延長することによって、安心してもう一回
社会に復帰できるといいましょうか、セーフティーネットというのは、別に網のようにねばねばしたものではなくて、サポーティングシステムという
言葉が、この間、
委員の中から出ましたけれ
ども、トランポリンのようにもう一回ジャンプして復帰できるというようなことが必要かと思いますと、その訓練の延長給付、この支給期間の大幅拡大というのは非常に大きな話になるのではないかと思います。一点目は、こうした
雇用保険制度の拡充の必要についてどのようにお考えになるかということでございます。
二点目は、財政出動が必要ではないか。このように、もし
雇用保険制度を拡充する必要、万全の備えとしてやる場合に、弾力条項もありますから保険料を上げるという話はあるかもわかりませんけれ
ども、このデフレ時代にその保険料負担の増大がまた消費を冷え込ませるというようなことを考えますと、そこを当面、時限
措置としても
雇用保険財政を安定化させるための財政出動というのが必要なんじゃないかと思います。
民主党ではかねて二兆円と、前回も申し上げさせていただきましたけれ
ども、二兆円規模の準備をお願いしたところでございますし、
大臣の所属なさっていらっしゃる公明党でも、本当に期せずして同じ金額の二兆円という要望が上がっているわけでございます。財政出動の必要、これはモラルハザードを起こすんじゃなくて、むしろ安心感を与えて、もう一回再チャレンジさせるためのそうした
雇用保険制度の拡充のための基礎ではないかということが
一つでございます。
それから、人に投資をというのは、小泉総理もあるいは竹中担当
大臣もよく言っていらっしゃることでございます。先ほど御紹介いたしました子供向けの経済教室の中でも、やっぱり人間が一番の経済の重要な単位なんだからということでおっしゃっているわけでございますが、その、人に投資をの中に、民主党の場合は、自営業の廃業者の方が非常に多くふえているわけでございますが、
雇用者で
失業に遭う、これには
雇用保険が
対応できるとして、そうした中小零細自営業の廃業の
方々に対する人に投資というものは、何かもっと
一般会計の中で
措置できないものだろうかということを考えております。
まずこの三点、まとめてお尋ねさせていただきます。