○福本潤一君 五年の目標が
環境整備、また十年で
処理施設を完備して十五年で最終的に
処理完了ということだそうでございますけれ
ども、これ十五年というのはやはり長いなという感じは私の方は受けます。
と申しますのは、ダイオキシン、九八年の十二月に
規制法を発表して、さらにその法律ができた以後は、ダイオキシン類の中に
PCBの一部はコプラナ
PCBは入れると。データを見てみますと、それ以前のダイオキシンの値のデータプラスコプラナ
PCBというのになると、場所によりますけれ
ども、ダイオキシン類として
考えたら倍ぐらいの値になるという状況でございますし、そういう中、ベトナム等々でもダイオキシンの値というのは当初散布された値からかなり低下していっている。
PCBの方がもっと分解しにくいのかな、自然の中ではという状況がありますし、ダイオキシンに対する対策のときに、
PCBも一緒に
処理をする
処理の仕方、さまざまな
方法、高温
処理のみならずいろいろな
方法がありますけれ
ども、例えば愛媛大学の橘先生のダイオキシンを分解するキノコというのがよく出ますわね。これは
PCBも分解できるキノコということで、日常的にはダイオキシンを食べるキノコという木材腐朽菌という菌でやったりしておりますし、今各地でのダイオキシン問題のときも、これをただ物理的な
処理のみならず、鹿児島の川辺町や何かでドイツのベルジングが来てやっておる
処理方法や何かは、化学的に塩素を脱塩する。
PCBも酸素が
二つ多いか少ないかだけの化学式でございますし、似たような形でやるときに、化学的な
方法、さらには生物、微生物学的な
方法、さまざま
考えられるわけでして、いろいろな費用の計算もあるでしょうけれ
ども、ほかの
処理方法も
考えて対応もできる。
特に、ダイオキシン
規制法で土壌、
大気、水質のそれぞれの
環境基準が決まったときに、土壌の基準というのは大変甘いんではないかという話も
現場に出ていまして、今一〇〇〇ピコグラムという土壌基準が出ていますね。
一〇〇〇ピコグラムの土壌基準が出ているときに、先日、
東京の大田区で出てきた
環境基準の五百七十倍という値は、その甘い基準のさらに五百七十倍という途方もない値が出た。大阪の能勢町で大変なダイオキシンの値が出たときに、この値はイタリアのセベソと同じぐらい、イタリアのセベソでは
住民が二十年間避難したというような状況と同じ値だと言いましたけれ
ども、今回、わかりにくいですけれ
ども、大田区の出たデータは、五百七十倍といっても能勢町をさらに超えておる値が出ておるわけですから、そういう
意味では大変な値が出ている。そういう中、ダイオキシン類の対策でも対応しなければいけない。特に土壌というのは熱
処理したら大変でございますけれ
ども、熱
処理したらもとのものはもう生き返らないわけでして、農薬、化学肥料で、
焼却炉からダイオキシンが出る前には、農薬、化学肥料のかつて2・3・5Tという農薬からもかなりのダイオキシンが蓄積されていると。土壌の改善のところに関しては、豊島に関しても、あそこは最終的に隣の島で溶融炉で
処理するということになりましたけれ
ども、土壌
処理という
観点で
考えるとむしろこういう熱
処理以上に微生物の
処理やなんかもいいんじゃないかという話が出ています。
ですから、十五年かかって高熱
処理するだけの対策で
考えるんじゃなくて、もっと対応策を多様な
方法にわたって
考えていただいたらどうか。もちろん物理的な
方法でも熱
処理以外にも、超臨界水というような
処理で進んでいる
焼却場も実験段階からいよいよ実用段階に行こうとしている。そういう多様なニーズを組み合わせてもっと早く対応できないものか。ここの点を
一言、対応方含めて、年数のものも含めてお伺いしたいと思います。