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山下芳生君 やはり親企業に対する
指導というのは本当に大事だと思いますので、ここは
環境という面からも
経済産業省もしっかりと
指導いただきたいと思います。
それから、最後に、私たちは
事業所ごとの
総量規制というものも必要ではないかという
考えを持っておるんですが、少なくともそういう今言った
指針をしっかり守らせるということが大事だと思うと同時に、局地汚染についても対応が必要だというふうに、この間、
政府の文書を見ましてもいろいろ述べられております。
私は、最後に具体的な、もう非常に具体的な問題なんですけれども、国道四十三号線の港区のある地域なんですけれども、四十三号線が下を走っております。その真上を阪神高速が屋根のように通っておりまして、ですからもう空が覆われている、雨が降ってもかからない
状況でして、下の四十三号線というのは民家と隣接をしているという
環境になっているわけです。高速道路の高架橋が真ん中にあるために四十三号線は二車線しかございません。渋滞で通過
車両は何度も何度も信号にひっかかって、発進、停車、アイドリングを繰り返すために、取りかえたばかりの道路の白いフェンスもすぐ真っ黒になるというところがございます。私も現場に行ってまいりました。
この地域の住民の皆さんが、お店をやられているような方も、店頭の棚にばいじんが積もるということに気がついて、数人の皆さんと何とか
改善できないものかということで声を上げておられます。あるお店の中は、薬局なんですけれども、入り口はエアカーテンで外と仕切りをしているはずなんですが、それでもエアコンのフィルターには、先ほど末広
委員が回覧をしてくださいましたあの黒いすすがフィルターの中にあっという間にたまってしまうというぐらい、エアカーテンも通り越して、浮遊粒子状物質だと思うんですけれども、それが店舗の中にも入ってくるという
状況です。そういうものを吸っていると思うとぞっとする。ここに来てぜいぜいいうようになったという形で、のどがいがいがする、鼻詰まり、鼻水が多いなどという自覚症状がある方がこの地域で六割あるいは五割を超えて、ほかの地域と比べてみても大変高い自覚症状があるということも出ております。
そこで、この地域の住民の方々の具体的な解決の要望策として出ておりますのは、四十三号線の上部を通る阪神高速西
大阪線の大正西料金所、それから安治川料金所、その間なんですね、ここの地域は。わずか一・九キロメートルの特定料金区間でして、普通車二百円、
大型車四百円なんですが、その料金所があるために、そこを、阪神高速をすっと通ればすいていて二分ぐらいで行けるんですけれども、特に
大型車は四百円が惜しいということで手前の料金所のないところからおりて渋滞が起こっている。特に二百円から四百円に上げられて以降、もう目に見えて
ディーゼル車、
大型車が下に来るようになり渋滞がひどくなった、
排ガスも大変感じるようになったというふうに言っているわけです。
私は、これは
国土交通省に伺いたいんですが、高速道路料金というのはプール制でやっている、その一区間だけで判断できないという建前は知っております。しかし、そのことによって、上を通ればすいすいと行けるところの
大型車がどんどん下におりてきて住民の健康に直接影響を及ぼしているわけですから、この場合、そういうことも踏まえて例えば料金所を廃止する等も含めた対応をやる必要があるんじゃないか。何のために、四百円が惜しいからといって渋滞に参画をして、結局は地域住民に悪い空気を吸ってもらうために渋滞しているようなもんやというふうに沿線の方はもう本当におっしゃっています。
何とか対応できないものか。検討すべきじゃないでしょうか。