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佐藤道夫君 私からは、今まで当
委員会で二回取り上げまして、これが三度目ということなので、もういいかげんにしてほしい、私もそろそろ締めくくりをすべきではないのか、こう思っておりますので、どうか
大臣、率直に明快な答えをお願いしたい。その答えをもってこの問題はおしまいにしたい、終止符を打ちたい、こう
考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。御答弁は
大臣にとりあえずお願いいたします。
この問題というのは、もう皆さん方も私が何回も言っているので大体御承知と思いますけれども、初めての方もおられると思うので改めてもう一回だけ
説明させていただきます。
外務省の一連の不祥事を前提といたしまして
外務省に機能改革会議が設けられて、その第一回の会合が二月に開かれておりますけれども、その席で川島事務次官が、従来まで
内閣官房から受け取っている旅費の差額に充てるべき官房報償費、これに関する決裁はもう厳しいくらい何重にもわたって決裁制度が設けられていた、それから、
内閣官房に現金を受け取りに行くときも複数の職員が立ち会って受け取ってくる、不正がもう全く介入する余地のないような厳正な手続が行われていた。これは当たり前のことなんです。別に威張ることはない、どこの役所だって金を扱うところは皆そうしているわけですけれどもね。
ところが、川島次官の
説明では、平成五年の八月ですか、松尾室長がその地位についた途端にこの決裁制度はおかしいことに廃止になってしまった。すべてを一から十まで皆松尾なる者がやるようになった。受け取ってくるのも彼が受け取ってくる、保管するのも彼が保管している、使うのも彼一人、そのうちに松尾なる者は銀行に
自分名義の口座をつくって、受け取ってきた金はそこに入れて、
自分名義のクレジットカードで引き出してきたと、そういうことを私ではなくて川島次官が言っておるんですよね。
だれだってこれを聞いた人は、じゃなぜ厳格な決裁制度を変えたんだと。一人がそういうことを扱えば、不正をやってくれと、出来心というのはだれにでもありますから私だって危ないですよ、何十億円という金を目の前にしたら。それをやらせたことがすべての不祥事の発生のもとだと、だれが
考えてもこうなんです。
そこで、私、四月三日ですか、河野
外務大臣に、一体どうしてこの決裁制度を変えたんですかと聞いたら、河野さん自身が初めて聞いたような顔をして、しかし重く厳しく質問を受けとめて、早急に
調査をしてすぐこの
委員会に
報告しますと言っておきながら、いつしかいなくなって、姿が見えなくなってしまった。こんな無責任なことがあるんだろうかと、こう思いまして、前回五月二十九日でしょうか、田中
大臣に、当然のこととして引き継ぎは受けておりますねと言ったら、何も知りませんと。
一体何だろうかと。
外務省というのは役所の体をなしていないと言われても仕方がないでしょう。これだけ重大な問題で、
国民の関心が大変
外務省の今回の不祥事に集まっている。松尾一人がやったことじゃない、組織ぐるみだと見ておる人も極めて多い。
そこで、国会でこういう質問を私がして、少なくとも事実関係だけははっきりさせてくださいと、そのことをお尋ねした。五月二十九日ですから、きょうはもう六月何日かでありまして、二十日ぐらいたっておりますから、当然のこととして、厳重に厳しく調べをして、そしてその結果をきょう
報告していただくという準備ができていると思いますので、どうかよろしくお願いしたい、こう思います。
大臣にお尋ねしているんです。ちょっと待ってください。基本的なことで、事務的なことはまた事務に聞きますから。基本的なことはあなたが答えてください。当たり前のことです。