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佐藤道夫君 感情論じゃございません、まことの当然の理屈を私は言っているわけですから。
多分、
外務大臣も同じような
考えを持っているんでしょう、あんなところであんなばかげた
事故が起こるわけはない、何かあったに違いない、それはそういうことなんだろうと。ということだと思いますので、そういう線でもう一度検討してみてください。そして、しかるべき
対応を
お願いいたしたいと思います。
それから、次は機密費の横領問題ですけれども、先ほど
外務省の事務当局が、告発した理由は、
外務省は被害者ではないと、法律を知らない人が勝手なことを余り言わないようにしてくださいよ。
松尾室長が私人として、個人として友人や知人からお金を預かる、それを使い込む、これは
外務省は一切
関係のない話ですから被害者は預けた人と、こういうことになるんですけれども、この金は
松尾室長が
外務省の職員として行動をしているその一環として内閣から預かってくるわけですから。全部
外務省が
負担しているわけでしょう、彼の月給は。別に内閣が出しているわけでも何でもありません。それを保管しているのは
外務省の仕事なんですよ。当然のことです、これは。
ですから、それを使い込めば
外務省に
責任が行くんですよ。当たり前のことです。
指導監督が不十分だったと。預かっている人様の金に、人様に損害を与えたと。預けた人が損害賠償請求訴訟を起こせば
外務省は当然払わねばなりませんよ。被害者は
外務省なんですよ。こんなことは当たり前のことなんで、百人の法律家に聞けば皆私と同じことを言うと思いますけれども。
それはおいておきまして、大変不思議なのは、告訴、告発をして一カ月余り
松尾なる者は今どこで何をしているのかさっぱりわからない。どうしたんでしょうか、逮捕されてしかるべしだと。このごろタクシーに乗っても、タクシーの運転手も同じことを言いますよ、何やっているんでしょうか、警察や
外務省はと。
国民すべてが不思議に思っていると言ってもいいと思いますよ。
先ほど警察庁の刑事
局長なる者が、何しろ数が多くてどうだこうだということを言っておりましたけれども、しかし
外務省の、いいかげんと言っては大変失礼ですけれども、おざなりの
調査でも五千四百万円ですか、そしてこれははっきりとこの前の
報告書で、平成九年十月一日から十一年三月十一日までの間に四頭の競走馬を購入して、この五千四百万を引き出してその支払いに充てているということを認めたと。
外務省ですらはっきりこういうことを言っているのにかかわらず、警察は一体何をやっているのか。
普通、警察のやるのは、こういう
事件をやるときは、固まった事実でまず身柄を押さえて、外部との交通を遮断して、そして余罪追及ということをやっていくわけですよ。当たり前のことなんです、これ。ところが、それがさっぱり行われていない。何か人に言わせると、これは警察と
外務省が密談を、話し合いで決めているんだと、強制
捜査はしないと。
松尾が居直って、おれを捕まえてみろ、何でも一切合財ばらしてやるぞ、歴代の
総理大臣が、あるいは
外務大臣が、これは
河野大臣も入るんですけれども、外遊に行ってどれだけこの機密費をじゃぶじゃぶと使ったか、そういうことをおれは全部知っているんだ、それをばらしてやるぞと、そういうことも言っておるので、警察は怖くて、これは警察庁の
長官あたりも外遊の際に面倒を見てもらっている、それで警察はなかなか手も出ないんだと。こんなことを
国民の一部か大多数かはもう言い出している時期ですから、どうか毅然たる態度で。
まずもって、一般の人が
事件を告訴、告発をして、警察がさっぱりやることをやってくれないと思った場合には弁護士さんなんかを連れて警察に乗り込んでいくんです。最近のはいっぱいそういうケースがあるでしょう、埼玉県あたりでもですね。そして、一体何をやっているんですかと、マスコミにもそういうことを言って、マスコミも警察は何をやっているんだということを言う。
告訴、告発をしているのは
外務省ですから、
外務省としては当然のことと。警察に対して、警察は何をやっているんですか、早く逮捕してください、もし万一、
松尾が自殺をする、あるいは殺されでもしたらえらいことになりますよと。当然そういうことをやっていると思いますけれども、やっておりますか。いかがなんでしょうか、
大臣。