○小泉親司君
橋本沖縄北方大臣に、
沖縄米軍基地の問題と環境保全の問題について質問をさせていただきます。
大臣は、先ほどのお話の中でも、
観光・
リゾート関連産業を初めとする
沖縄の
特性を生かした
産業の
振興を図るということをおっしゃっておられます。これは二十一
世紀プランにも明記されていることでありますけれども、私はこの
観光・
リゾート産業の
振興という点でもやっぱり
沖縄の大変貴重な自然というのをいかに保全するかということは大変大事な
課題だというふうに思います。
その一方で
大臣は、
普天間飛行場の移設・
返還を含めた
SACO最終報告の着実な
実施を図ると、こうおっしゃっておられる。私たちは、
SACOの
最終報告はやはり米軍基地の
沖縄県内のたらい回しであって基地問題の
解決の方向ではないということを繰り返し
指摘してまいりましたけれども、その立場で幾つか御質問したいのは、一つは普天間基地の移設問題や北部訓練場の環境問題であります。
SACOの計画を進めるとおっしゃっていますけれども、この
SACOの計画の問題と
沖縄の貴重な環境を保全するという問題、これが今非常に焦眉の問題に私はなっているんじゃないかというふうに思います。
大臣が主宰されます代替施設協でも、普天間基地の移設に当たりまして、ジュゴンの保護の問題で防衛施設庁の予備的調査が行われた。この結果は、大変貴重なジュゴンが五頭発見されて、このジュゴンの問題は私も繰り返し外交防衛
委員会や当
委員会でも取り上げてまいりましたけれども、この
沖縄のジュゴンは、北限のジュゴンとして、さらには絶滅危惧種として保護をどうするかという問題が
世界的にも問われている問題だというふうに思います。
この前、
橋本大臣にも何かお手紙を差し上げているようなお話も聞いておりますが、アメリカの海洋哺乳類の
委員会でも
指摘をされているのは、航空基地、これは普天間基地の問題でありますが、航空基地をこの
影響を受けやすい
地域に置くことによって既に土壌侵食や他の活動の結果起きているジュゴン生息域の劣化を
促進することが予想されると、大変懸念したことが
指摘をされている。
まず私がお聞きしたいのは、代替施設協の主宰をされている
橋本大臣が、この予備的調査の結果を踏まえて、ジュゴンの保護とこの問題についてどういうふうな方向で進められるというふうに考えておられるのか、その点での御見解をお聞きしたいというふうに思います。