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赤羽分科員 公明党の
赤羽一嘉でございます。
坂口大臣は今退席されておりますが、予算初日より大変お疲れのところ恐縮でございますが、あと一息でございますので、どうか
大臣、副
大臣、政務官の
皆さん、よろしくお願いをいたします。
きょうはまず、限られた時間でございますが、最初に、食の安全確保ということについて御
質問をさせていただきたいというふうに思っております。
これは、桝屋副
大臣も当事者として今までお互いにやってきたことでありますが、私たち公明党は、食は、
国民が健康で生き生きと暮らしていくための礎である、食の安全は
国民の切実な願いであるという立場に立脚をしていろいろな活動を展開してきたわけであります。
一方、近年、食品添加物また残留農薬、O157等の食中毒やダイオキシン、内分泌攪乱化学物質や遺伝子組み換え食品、また昨年の雪印の食中毒の事故、数々の食品への異物混入事例など、食の安全をめぐる
国民の不安や関心が大変大きくなっている
状況があるわけであります。
そのために、まず一つとして、食品衛生行政の総点検を行い、食の安全、安心に向けた行動計画を緊急に策定すること、もう一つは、食品衛生法の運用を充実強化して、対策を強力に推進するとともに、
国民にわかりやすく情報提供をしていくこと、こういったことを主眼とした具体的な十項目の、食の安全確保についての要望書を昨年の十一月、当時の
津島厚生
大臣に提出をしたわけでございます。これは桝屋副
大臣も作成当事者の方だったと思いますので、よく御
承知だと思いますが。
我々のこういった行動を受け、また世の中の
状況を受けて、当時の厚生省として、その十二月に食の安全推進アクションプランというものが策定されたというふうに理解をしております。
この動きとはまた別に、昨年の春から、全国の日本生活協同組合連合会がそれぞれの地域で、同じ目的、同じ思いだと思いますが、形は、食品衛生法の改正と充実強化を求めるという題名の請願署名に取り組まれ、全国で現在千二百八十一万筆という、大変な数の賛同の署名が寄せられているというふうに伺っております。
私の地元は神戸市でございまして、コープこうべという組織でありまして、コープこうべさんとは大変長い間、私
自身もいろいろな面で交流をさせていただいております。実は、私の家内もコープこうべの組合員で参画をしておる
関係で、いろいろな人を知っております。主婦業をやられている方が大変多いわけでありますが、活動そのものは大変まじめに、
国民生活に密着した問題については大変御熱心に学習会を持たれて、これは何とか世の中を啓蒙していかなければいけないということにつきましては、今回のような署名活動を大変な馬力でやられている。コープこうべも、たった三カ月間で二百十万人、県民五百五十万人ですから三分の一の署名をされておる。これまでにも例えばPL法といったような、まさに
国民生活に密着した、消費者の側に立った国の政策実現に対しても大変な原動力として闘われている。私は、政治的にも一党派に偏ることのない、大変中立的な、すばらしい組織の構成員の
皆さんだというふうに理解をしておるわけでございます。
コープこうべの
皆さんとも日ごろから、この問題についていろいろな意見を交わしております。いろいろなボタンのかけ違いはあるかもしれませんが、結局私の理解するところは、彼らの主張というのは、まず、欧米諸国特にヨーロッパでは、食品安全行政にはすべての利害
関係者の参画が必要であるとされているのだ、消費者もその利害
関係者の当事者として欧米では位置づけられている。だから日本でも、食品安全行政の信頼を確立するために、その政策決定過程を透明にすること、情報公開ということだと思いますが、透明にすること。そして消費者を含む社会の各層の代表が参画をして、双方向というか、行政の側だけではなくて、これまでに組み込まれていなかった消費者の側の意見も、主張するのではなくて相互に情報を交換する仕組みをつくって、新たな政策決定をしていくべきなのではないか。こういった主張だというふうに私は理解をしておって、そのこと自体は
余り間違いではないのではないかというふうに思っております。
その前提で、彼らは今、六項目の要請項目を出されておりますが、ちょっときょうは時間の
関係があるので、その中から
幾つか抽出して私はお伺いをしたいと思います。
まず一つには、食品の安全行政に関する施策について。
欧米諸国では、積極的に情報公開と消費者の意見の反映ということがされているんだと。これは日本ではどのようになっているのかということを聞きたい。例示では、国際的な食品規格を策定しているコーデックスという
機関では、消費者参画とか情報公開が明文化されているわけでありますけれども、我が国の現状と比較してどう
考え、
認識しているのか、まず伺いたいというふうに思っております。