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大石(尚)
分科員 民主党・無所属クラブの
大石尚子でございます。
本日は、愛媛県立宇和島水産高校海洋実習船えひめ丸と米海軍原潜グリーンビル、この衝突沈没事故に関連いたしましてお尋ねいたしたいと存じます。
まず冒頭、このえひめ丸に乗船しておられた
方々及び御家族の
方々に、心からお見舞いの気持ちをあらわさせていただきます。
この事故を再び起こしたくない。かつて、一九八一年、日昇丸という我が国の貨物商船が、鹿児島沖でやはり米潜水艦にぶつけられたという事故もございました。二度と再び起こしたくない。そして、今度の事故が、二十一世紀
日本の水産業をしょって立ってくれるはずの
人たちの夢を奪っているのではないか、あるいは水産業等々の人材育成に影を落としてはならない、この災いを土台にして必ず発展へつなげていきたいという気持ちから、
質問させていただきたいと思います。
昨今、ちょっと私心配しておりますのが、日米
関係の悪化につながると思われる幾つかのコメントが出だしていることでございます。
ハワイの方たちは、えひめ丸の家族の皆さんに対して募金活動を始めてくださったとか、あるいは、向こうのテレビ局、マスコミの方たちは、どんどんと米海軍に先んじて実態を明らかにするよう努力してくれている。また
関係筋の皆さん、いろいろと大変努力をしておられて、特に、二十七日には、ファロン米特使が
日本に来られて、ブッシュ大統領の書簡を持参され、謝罪をされた。また、昨日は、望月外務政務官に原潜のワドル前艦長から、家族の
方々へと、直接おわびの手紙を託された。そういうようなこともございますが、どうもアメリカの中で、
日本に対する反発のコメントが出だしている。
二月の二十七日に、これはワシントン・ポスト、オピニオンコラムニストのコーエン氏が、
日本の戦後処理に絡めて、また沖縄に駐留している米海軍に対する
日本人の感情に絡めて、我々は
日本にもう十分謝罪したのに、
日本人だって戦後処理、十分謝罪していないじゃないかというような、事実を誤認した報道がなされた。それに対して、
日本の柳井米駐在大使は、その記事に対して批判をなさる一方、こうした議論は今後も出てくる可能性があるというコメントも、記者会見で述べられているようでございます。
先んじて、これは毎日新聞、二月十九日の報道でございますが、ハワイ沖実習船沈没に関連して、アメリカの排日メッセージについて、これは、カリフォルニア州のエリック・ガリスさんという方が、ホームページに米海軍の行動に対しての批判を載せられた。そのホームページに退役軍人の
方々らが反日メッセージを、
日本の船が真珠湾に近づく権利はないとか、あるいは、海を支配するのは米国だ、ほかの国の船は出ていってほしいというようなメッセージをホームページに寄せられた。
パールハーバーは、思えば、アメリカの若者たちがたくさん眠っているハーバーでもございます。それゆえに、せっかく
日本の文化が少しずつ
理解され出して、日米の文化の違いなどが双方の
国民の中に認識され出しているやさき、残念な気持ちがしておりますので、この日米
関係の悪化については、各国の報道のコメントを見ましても、危惧を寄せられている面もかなりございました。
それゆえに、今後、何とか悪化しないように、今まで以上のいい日米
関係をつくり出す。特に、若者たちが、水産高校の生徒を含めてこれから水産業に従事していく
日本の若者たちの交流を含めて改善されるように、いい方向へ向くように、
日本のこの問題に携われるすべての人が努力していく必要があるのではないか、そんな気持ちを持っております。
そして、
斉藤防衛庁長官にまずお尋ねいたしたいのでございますが、これは、朝日新聞のホームページに、三月一日に掲載されていた記事でございますけれども、「日米
防衛首脳、十九日に会談実施 原潜事故協議へ」という見出しで、
斉藤防衛庁長官とラムズフェルド米国防
長官との首脳会談が三月十九日に内定したというような記事が出てございました。これが本当に十九日に実施される予定であるのかどうか、そして、どういうお話し合いをなさるおつもりなのか、原潜事故問題に関しては特に何を御主張なさるおつもりでおられるのか、お尋ねいたしたいと思います。お願いいたします。