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中川(正)
委員 MアンドAの場合は、
新株発行するといったって、とったりやったりですから、トータルで変わらないんだと思うんです。
その議論じゃなくて、もう
一つ言えば、ここで一番必要なのは、魅力のある
市場と、それから
市場に対する信頼だと思うんですよね。
いかに信頼を
市場につくり上げていくか。これがないから、特に
日本の個人投資家なんというのは株を買うというのはギャンブル、それこそさっき証券
取引等監視
委員会の実績が出ていましたけれども、あんなていたらくですから。それはだれが見ても、今の証券
市場というのは、正常に動いているということじゃなくて、本当にごく一部の機関投資家がその中で特殊な金もうけをやっているんだ、それに我々
関係ないよというぐらい、我々がちまたを歩いたら、先生でもそうだと思うんですが、一般の投資家は言っていますよ。
そういう人たちに対して、いや、そうじゃないんだよ、これは個人にとっては、
資本に参加をしていく、それを運用して、活用していく、そういう健全な、そしてまた必要な
市場なんだよという、そこをかち取っていかなきゃいけないと思うんですね。
ところが、今回のは、その一番大切なところをまた反対向いて行っているわけですよ。もともとこういう機能を入れ込むんじゃなくて
消却をしなきゃいけないところに、
金庫株という形で持っていいですよと片方で言って、もう一方で、では
インサイダー取引大丈夫ですね、あるいは、それぞれ一部の人がこれでまた
利益を得ていくというような構造になりませんねということに対して、四月までちょっと待ってください、その中身はもう少し相談してからにしますという話が
一つ出てきて、かつ、
アメリカの
制度がずっと出てきましたよ、それに対してセーフ・
ハーバー・ルールを適用していきますよという話が出ましたけれども、一番大事な、それをいかに運用していくかという
部分、これに対して確証がないんですよ。
日本が一番これまで責められているところというのは、仕組みはいろいろ
アメリカのまねをしてつくっているけれども、中身でやっていることは全然違いますねと。これは
海外の投資家も言っていることでありまして、そこの、運用に対してのしっかりとした議論がないままに、さっきの証券
取引等監視
委員会あたりの答弁を聞いていますと、これまでと全く変わらないような形でしかやっていけないというふうなものが出ているわけじゃないですか。
本当にこの証券
市場を何とかしていこうという
一つの共通
認識があるとすれば、
与党の皆さんも、ここのところはやはりしっかりやっていかなきゃいけないところだというふうに思うのです。その前提がなければ、この
法律は、不安だけが増強して、肝心の機能というのは全く働いていない。いわゆる
市場に対するメッセージもその逆なんだと。専門家からは、こんなものは何をやっているんだというふうな形で見られる
可能性もある、決めつけませんけれども、
可能性もあるというような議論でしかないのじゃないかということなんですね。そこについて、どうですか。ちょっと反論してください。