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山本(幸)
議員 ちょっとただいまの答弁を補足させていただきたいと思います。
この
サービサーの
目的でありますけれ
ども、私
ども、
社会経済の中で
与信という
機能に注目して、そしてその
与信というものが潤滑に行われるということが
社会経済の活力を生む大きな原動力になっているというように考えております。そして、その
与信機能が滞らないようにするため、あるいはそれが少し問題があったときにそれを早く解決してスムーズにやっていこう、それが全体として
日本経済、
日本社会の動きがうまくいくんじゃないかなというふうに思っておるわけであります。これがまた、基本的に
サービサー法の
目的だと考えております。
それで、
与信機能の
中心は、
先ほどお話がありましたように、当然
金融機関でありますけれ
ども、必ずしも
金融機関だけが
与信機能をやっているわけではありません。
地方公共団体もやっておりますし、あるいは
日本育英会のようなところもやっているということであります。それは
金融機関とは直接結びつくかといえば、そうじゃないところも当然ありますけれ
ども、しかし、
与信機能という点については同様の
機能を果たしているわけでありまして、それはやはり重要なことではないかなというように思っておるわけです。
ちょっと
参考にですけれ
ども、私は最近こういう本を読んだんです。「青い目の
債権取り立て屋奮闘記」というのがありまして、
アメリカ人が
日本にやってきて、
債権回収業というのは全くない、どうしてやろうかということで、彼は
任意組合をつくってやろうということでやったようですが、これは
弁護士法の問題があるんじゃないかという話があって、日弁連が訴訟したら
裁判所が受けつけなかったようで、どうも
組合のためにやるんだったらいいということになっているようです。
その中で
日本育英会のことが取り上げられておりまして、彼は、
日本育英会の
債権が五百何十億円滞っておるという
新聞記事を見て、これは大変だろうと思って、
日本育英会に電話したそうですね。ところが
日本育英会は、あなたにお頼みすることはありませんと言って、とても考えられないことだという話が書いてあります。どこの国でも、そういう
奨学金というのが滞ったときには民間の
サービサーに全部やらせているよと。やはり教育の基本は、約束を守る、借りた金は返さなければいかぬということも重要なことだと思いますので。しかし
生活が本当に大変であれば、それはまた別途考える話だと思います。
その中で、ノルウェーなどは、
育英会の
資金を返すことが滞っている人は出国するときに出られないらしいですね。出国で
チェックされて、
育英資金をちゃんと返済していない、
海外旅行に行くぐらいの余裕があるんだったらちゃんと返せというような話も書いてありまして、ちょっとこれは余談でありますが、そういうこともあるようであります。
それから、これは個人的な見解で申しわけないのですが、私は、将来的には
育英資金というのは大幅に拡充して、だれでも本当に勉強したければ幾らでも借りられるというような方向に持っていくべきじゃないかと個人的に私は考えているものですから、そういう
意味でも、
育英会についても、
文部科学省が
育英会に一応打診いたしましたところ、ぜひ
対象にしてもらいたいということでありましたので、
政令で入れていきたいというふうに思っている次第でございます。