○吉野
委員 ありがとうございます。
本当に入国管理の業務は大変な業務であります。ちょっと私の福島空港の事例をひもといて
質問を展開したいと思いますけれ
ども、私
どもの福島空港は、
平成五年に二千メートルの滑走路で開港いたしました。二千メートルというとジャンボが飛ばないわけで、大型機が飛びませんので、すぐ二千五百メートルへの延長という要望を出しまして、開港と同時にすぐ延長が認められて、それが
平成十二年、去年ですけれ
ども、二千五百メートルの滑走路になったわけです。
現在、国内線七便。実は四月から広島西へ、本当に小さな小型機が飛ぶのですけれ
ども、その広島便も入れて国内便七便であります。東京には飛びません。福島県は首都圏に一番近い空港ですから東京には飛びません。国際線が上海とソウル便、二便ございます。福島空港は東京に飛ばない空港として、首都圏の空港の代替的な、補完的な役割を果たしているものであります。
利用者のエリアとしましては、南東北そして北関東。この北関東の
方々の利用がかなり多いものですから、普通、開港して、国際線が就航して一年目は珍しいということでかなり利用客もございます、ほかの地方空港はみんな二年目のジンクスとして利用客が減るわけですけれ
ども、私
どもの福島空港は、上海、ソウル便、一年目で六四・一%の搭乗率、二年目が七六・四%、実に十二ポイントも伸びております。ソウル便だけとってみますと、搭乗率七二・七から八一・八%に二年目伸びております。これは、それだけ利用する
方々がいる、かなり期待をされている、そのあかしでもあろうかと思います。
今、週五便体制でソウル便をやっております。上海便は週二便体制ですけれ
ども、こういうすばらしい実績を上げることができたのも、実は、今
局長お話しになりました入国管理業務に携わる
方々の、本当に血の出るような御努力のおかげであります。私
どもは仙台入管の郡山出張所でありますけれ
ども、ここの
方々は日曜日もお仕事です。ですから、当然日曜日の代休もとらなければなりませんけれ
ども、聞くところによりますと、代休もとれない、休みもとれない、そんな本当に過酷な労働のもとで週五便体制を支えていただいております。本当に心から感謝を申し上げる次第であります。
それで、今、福島空港のソウル便でありますけれ
ども、アシアナ航空が毎日運航したいと。実は
平成十二年の六月に日韓航空協議において、週七便体制、
政府間の約束で週七便まではいいよ、お互いにいいよという形で取り決めが行われました。それを受けて、毎日運航したいということでアシアナ航空が要望を出しております。福島県も、毎日運航ができれば、お客様方、需要開拓のためには本当に役立つ。仙台空港は毎日出発しているのですけれ
ども、お客様の中身を見てみますと、ほとんどがツアー客であります。そういう
意味で、毎日運航できれば一泊とか二泊とか、
利用者の需要にこたえた多様なパックメニューを組むことができるかと思いますので、毎日運航できる体制をとりたいのですけれ
ども、今でさえ、努力に努力を重ねた体制で入管をやっておりますので、毎日運航ということは本当に増員を図っていかなければできないわけであります。
そこで、昨年の七月に、地方空港を有している十七の県知事さんが
政府に要望を出したところです。CIQの体制充実についての要望書を出したところでありまして、六項目、その中で一番はやはり人員の増強拡充という要望を出していると思います。
そこで、これは
大臣政務官に
質問をいたしますけれ
ども、
日本経済は今不景気のどん底であります。今までは官主導の、財政を支出してそして景気の立て直しという形で図ってまいりましたけれ
ども、これからは民需主導、
民間主導、そういう経済運営の基本転換を図ったところだと思います。そして自律的回復を目指していく。そういう中で、
民間同士が乗り入れをしたい、そして受け入れもやりたいという中で、どうして人員の増加ができないのか。
民間活力をそぐことになりはしないのか、いわゆる経済の足を引っ張ることになりはしないのか、そんなところを危惧するわけでありますけれ
ども、その辺の、増員のできない理由をお伺いしたいと思います。