○都築
委員 きょうは
科学技術を中心にした一般質疑ということで、幾つか
見解をお伺いしていきたい、こんなふうに思っております。
科学技術、大変夢のある、これからの
社会を築き上げていく一番根本にあるものではないかな、そんなふうに思うわけでございまして、ちょっと項目をたくさん挙げ過ぎてしまいましたので、上滑りになってしまうかもしれませんが、それでも、ぜひ今の
政府のお考えをお聞きしていきたい、こんなふうに思っております。
まず初めに、すばる望遠鏡が、昨年五月ごろだろうと思いますが、実際に観測
データなどが発表され、本当にすばらしい映像にびっくりしたわけでございますし、昨年の秋には、私は残念ながらちょっと行くことができませんでしたが、当時の文教
委員会の
皆さんもマウナケアに視察に行った、こういう状況がございました。
ただ、私、当時はまだ文教
委員会に在籍をしておりませんでしたが、去年の春ごろ、たしかNHKが「すばる」を
紹介する番組を放映いたしておりまして、その中で、ずっと私も見ておったんですが、えっと思ってしまったのが、実は、すばる望遠鏡を計画する、それは、国立天文台の
先生たち、そしてまた国立天文台の会計課長さん、そしてなかなかうんと言ってくれない文部省のお役人の
皆さん方、こういったところを駆け回って、さらに、一番のやはり難関は大蔵省の財政当局の抵抗が、九年間で五、六百億もかけるような、そういうものが一体どういう
意味があるのか、こんなことで、天文台の方やあるいはまた文部省の人
たちも一生懸命取り組んでいた。政治家に話を持っていったら、そんな立派な望遠鏡をつくって一体何の役に立つんだ、こういうことを言われてしまって、愕然としてしまったというたしか内容であったわけであります。
およそ政治家といったものが、本当に
科学技術の
最先端の企画とかプロジェクトとか、そういったものに対する理解を十分持っていないのではないのか。だからこそ、そういった学者の
先生方が本当に苦労して
実現にこぎつけた。しかし、私としての感想は、本当に五、六百億円で
世界一のものができるんだったら、それは、大変失礼かもしれませんが、安いものだなと。現実に今、不良債権の処理とかなんとかで何兆円というお金が、
国民の
皆さんの税金がつぎ込まれることを考えると、本当にすばらしい、実は人類の夢を切り開いていく、そういう活動になるのではないか、こんなふうに思うわけでありまして、そういった
意味で、政治家としてもそういった感度をしっかりと持っていく必要があるのではないか、こんな思いでその番組を見たわけでございます。
実際、
世界一の望遠鏡、アメリカのハッブル望遠鏡よりもすばらしいんだ、こういうことでございますが、今までのすばる望遠鏡の
成果、こういったものについての評価をどのようにお考えになっておられるのか、まずお伺いいたしたい、こんなふうに思っております。