○都築
委員 ありがとうございました。ぜひ、本当にしっかりとした対応をとっていただくように、
お願いを申し上げたいと思います。
そして、同時に、今回
教育改革三
法案ということで、
子供たちが本当に伸びやかに、健やかに育つようにと、そしてまた、
社会のルールといったものもしっかりと学んでいけるようにということでの
取り組み、審議をしておるわけでありますが、昔、といっても、私自身もそうでございますが、やはり
小学校のころなんというのは本当に思い出の場所として、大きくなってからも時々近くを通ればふっと立ち寄りたくなるような、そういう場所であったであろうに、どうも、きょうの事件もそうでございますが、去年たしか京都の方で起こりましたあの事件も、
学校とかそういったものに対する反発とかそういったものがある。そういったことも真剣に考えて、この
教育改革というものに取り組んでいかなければいけないんではないのかなということを、つくづく思った次第であります。
それでは、三
法案の各項目について、また
質問をしていきたいと思います。
きょうは、私は、飛び入学の問題、先々日、さらにその前の二日間続けて、
社会奉仕
体験、
自然体験など
体験活動のあり方について見解をただしてまいりましたが、今回大きく議論になっておりますもう
一つのテーマが、飛び入学を認める、こういうことでございました。そして、この飛び入学の問題について、やはりいろいろな考え方の中で論点として出てきておりますのが、
子供たち、高校の
教育の現場を相当混乱させるのではないか、青田買いのようなものになるのではないか、こんな話があったわけであります。
私自身も、本当におかしいな、こんなことでいいのだろうかというふうに思っておったのでありますが、きょうの午前中の質疑を聞いておりますと、実は、いや、
一つの大きなアイデアなのかなというふうにも思ったわけであります。
と申しますのは、今回の仕組み、また後ほど具体的に私が問題と考えるところを
指摘し、お答えをいただきたいと思いますが、例えば、今の
教育制度では、六・三・三・四と言われるようなこの
教育制度では、若い優秀な方たちの才能がつぶれていってしまう、あるいはもう伸びていかないんだ、そういう仕組みだと政府、
文部科学省は認識をしているからこそ、こういう飛び入学といったものを、対象分野を広げ、受け入れ大学も大幅に認めるような形で考えてきたのかなと。
ということは、今の
学校教育制度の問題、かねてから
指摘されておりました受験偏重
教育、こういったものを改めるんだ、改めるんだと言いながら、その抜本改革がなかなかできなかった。しかし、今回は、入学試験というもので受験入試戦争が起こる、だから、そういったものを実は、もし飛び入学という形で、優秀な才能がある、すぐれた資質があるということで、みんな大学と高校の
生徒が一対一の取引みたいなことをやってどんどん入れていくというのを、人数をふやしてしまうんだったら、もう入試ではなくて推薦という形で、この受験偏重
教育といったものを抜本的に壊していこうという考え方を
文部科学省が持っておられるのか。
そういった受験偏重
教育の問題は、多くの科目を
生徒たちに学ばせ、そしてまた、その中から相当数の科目を受験科目として指定することで、これも
一つは全人的な
教育、いろいろな分野に対して目を見開く、あるいは知識を身につける、そういったことでも意味はありますが、むしろ、本当に好きな科目だけしっかりやって、そして好きに人生を生きていけばいいんだ、こういう発想で
教育も改革しようというふうに思って
文部科学省は提案されたのかなと思うと、本当に革命的な改革案ではないのかなという気が実はしてしまうのであります。
ちょっとこの点は、
余りにも大きな問題でありまして、最後のところでまた時間があればお答えをいただきたいと思うのであります。
具体的に少しずつ聞いてまいりますと、まず第一点は、受け入れ機関を短大や専門
学校にも、そしてまた普通の大学でも、大学院
教育の
指導教官が
充実しているとかそういった要件も外して、短大や専門
学校にまで拡大していく理由というのは一体何なのか。
それから、対象分野をこれほどまで大きく拡大していく。例示として、例えばデザインとか、あるいはまた情報とか、さらにまた医学や薬学までどんどん拡大をしていくというふうなお考えだ、こう思うわけでありますが、そこら辺のところ、どういうふうにお考えになって、どういう理由でこういうことをやられるのか、聞かせていただきたいと思います。