○菅野
委員 わかりました。やはり瀬戸内海での経験はあるわけですから、それを生かすような、そして有明海に端的にあらわれたのですけれども、今日
日本における閉鎖性水域の環境というのは本当に徐々に徐々に、かなり急テンポで悪化しているというふうに思います。それを、きのうですか21世紀クラブの人も
質問していましたけれども、そこをトータル的に
考えていく一つのモデル
ケースにしながら全国展開を図れるような体制をつくっていただきたいというふうに思います。
それから、
資源の減少のもう一つの大きな原因は
資源のとり過ぎという
状況があります。そこは私もわかるのですが、私も宮城県の気仙沼出身ですからマグロ漁船を二割
減船でやって、気仙沼に約六十隻船を置いているので約四十隻、
減船して、そして地域経済が非常に大きな打撃を受けました。
ただ、
減船に至る経過については、国からあるいは県から大きな支援をいただいて、そして地域経済は本当に
影響が最小限で済んだというふうに総括していますけれども、思っていますけれども、そういう
状況の中でやはり乗り切ってきました。痛みを伴うこともしなければ
資源の
回復というものが図られていかないということも重々承知しているわけです。
ただ、TACの話になりますけれども、やはり
資源回復のために操業
規制を強いるということは、それだけのものを国としてぴしっとした形で支援していかなければ、
漁業者に理解は得られないのじゃないのかなというふうに思います。
先ほど、その点については十分これから
検討しますという答弁がありますけれども、このことは早急に
制度化を図る必要があるのじゃないのか。そして、
資源を
確保するというところが緊急の命題だとすれば、そのことを通じて協力をもらっていく、早急の
対策として位置づけなければならないというふうに思うのですけれども、この点についての
考え方をお示し願いたいと思います。