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金子(恭)
委員 私は、21世紀クラブの
金子でございます。
新しい世紀を迎えたとはいえ、
農林水産業にとって非常に厳しい
状況が続いていることは御承知のことであります。
その中で、先日
大臣の方から
所信をお伺いいたしました。その中で、二十一世紀における
我が国農林水産業及び農山漁村が、希望にあふれ、活力に満ちたものとなるよう、各般の
施策を積極的に展開してまいりますと力強く表明されました。私も非常に心強く
思いましたし、
リーダーシップを十分に
発揮されて、
農林水産行政の
推進に向けて御
努力されますことを心よりお願いする次第でございます。
私は、まず一般
セーフガードに関連して質問させていただきます。
実は私、先月、
地元の地域
農業の後継者である若い
方々を
中心にした農家の
方々十数名と一緒に
韓国に行ってまいりました。そして、
韓国の
農業地帯であります釜山それから金海市の農家を三軒、これは、トマト、パプリカ、そしてイチゴ農家でございました。そして、金海市の
農業研修センターにも行って
現場を見させていただき、また
意見交換をさせていただいたわけでございます。
予想はしておりましたけれども、
ハウス等の施設の充実、また
生産技術の高さ、コストを低くするための
努力、安全性の基準の設定、そしてびっくりしたのが、いろいろな
日本の市場
動向調査を非常にきめ細やかに行っていらっしゃるその情報収集力、改めて
日本の農家にとって脅威であるとの認識を新たにしたわけでございます。
我が国の農家にとって、減反
政策の中、御苦労されて、いろいろな作物に
取り組みをされ
生産をされているわけでございますが、ところが、近年、外国からの
輸入農産物の急増により価格が下落し、
我が国の農家は大きな
打撃を受けているわけであります。
その中で、一般
セーフガードの
発動に向けて今
調査が行われているわけであります。当初六
品目あった中で、タマネギ、ピーマン、トマトが
調査の開始に至らなかったのは残念でございますが、その中で、
日本の九割の
生産をやっております八代の畳表、そして生シイタケ、ネギというのが一般
セーフガードの
調査を開始されたというのは非常に農家にとって明るい材料でありますし、期待を持ってそれを見守っているというのが現状だろうというふうに
思います。一日も早く
調査を終了されて、
セーフガードを
発動していただきたいということを強く要望させていただくわけであります。
そこで、私、週末に地域に帰りまして、農家の
方々と
意見交換する場が多くございます。その中で、新聞やマスコミ等で一般
セーフガードのことについては御存じの方が大半でございますが、中には一般
セーフガードのことを十分に認識されていない方もございます。
一般
セーフガードというのが
輸入野菜等について困っている農家を救済するということについては認識はあるのでございますが、その中で、関税の引き上げとか
輸入数量制限があるというのは御存じであります。
その中で、
発動する期間、原則四年以内で、延長しても最大八年以内ということになっているわけでありますが、中にはこの期間が
発動されてずっと続くのではなかろうかというふうに思っていらっしゃる方もあるわけでございますし、また、輸出国から対抗措置があるということも御存じない方が中にはいらっしゃるのも事実であります。
発動期間についても、期間内に、措置内容について、関税を下げたり数量をふやしたり、段階的に緩和をしなければいけない、そしてその中で構造改革を進めていかなければいけないということが、この一般
セーフガードに課せられた問題であろうというふうに
思います。
その中で、この
セーフガードについて農家の
方々の期待が大きいだけに、
セーフガードが終了しても依然として現状と変わらなければ、もう失望感も非常に大きくなり、
農業をやる意欲もうせてくるのではないかなというふうに思っております。
現在でもいろいろな農家の
方々に
施策を講じていただいているわけでありますが、その中で、価格が下落し、そして
セーフガードの
調査要件の中に入ってきているネギ、生シイタケ、畳表についてでございますが、現在どういう
国内対策を行っていらっしゃるのか。また、
セーフガードが
発動された場合にどういうことをやろうとされているのか。
発動されてから考えるのではもちろん間に合わないわけでありますし、
調査の内容次第であるということも承知しております。その中でお聞かせいただければと
思います。