○村田副
大臣 阿部委員の御質問に
お答えをいたしたいと思いますが、幾つか御質問が含まれていたというように思います。
まず、ただいま国土交通
委員会において自賠責の
改正について審議をしているわけでありますけれども、その中で、
阿部委員が御心配のように、規制緩和の観点からこれまでの
政府への再保険を廃止するということでありましたけれども、
政府としても、あるいは
与党としても、その審議していく過程で被害者救済をどうして万全なものにしていくかということは最大の関心事でもありますし、それから、ちょうど一昨年に出されました自賠責審議会の答申においても、そうした被害者救済には万全を期すように、そういう答申の各項目がるる記せられておりまして、私どもとしては、できる限りその内容の実現のために今後一層努力をしていきたい、こういうふうに
考えているわけであります。
それから、
委員もちょっと言及なさいましたけれども、運輸省による保険金の支払いのチェック、これはなくなるわけではございませんでして、今後も引き続き運輸省によります保険会社の保険金の支払いについてチェックの体制ということは行われていきますので、そこのところだけは私からも御指摘を申し上げさせていただきたいというふうに思います。
ところで、
制度が変わりまして、審議会の点でございますけれども、自賠責審議会がいわば
二つに分かれまして、
一つは、自賠責審議会について、
政策面、この審議調査をするという
機能につきましては、
委員御指摘のとおり金融庁の中の金融審議会の方に統合されました。これは、ことしの一月から、行革、中央省庁等の
改革によりまして、各省庁の
政策関係の審議会をできるだけ統一していくという観点から、金融庁の金融審議会が保険という事項も所掌しているものですから、その中に整理統合された、こういう形になっているわけでございまして、ことしの一月に金融審議会の総会におきまして金融審議会の中に自賠責保険
制度部会が設置された、こういうことになっております。その中に、ただいま
阿部委員がおっしゃいましたように、井手さん、全国交通事故遺族の会会長さんがメンバーとしてお入りになっている、こういうことかというふうに思います。失礼しました。自賠責の方には井手さんが入っている、こういうことでございます。
一方におきまして、従来からの自賠責審議会、これは法の執行をやっていく、そういう法執行型の審議会という形で残されたわけでございます。自賠責審議会におきましては、自賠責保険料の検証とか免許付与等といった事項について審議をするという形になっている、こういうことでございます。
ところで、金融審の中に設けられました自賠責の部会の方でございますが、
制度発足になりまして、今は専門
委員含めまして四名の体制でやっているということでございますが、私どもは、昨年六月の自賠責審議会の答申を踏まえまして、交通事故の被害者等の
意見を極力いろいろな体制でもって丁寧に聞いていくという体制を維持していきたいというふうに
考えておりますものですから、金融審議会の総体のメンバーというものは限られておりますが、その中で、今後被害者の
意見を聞くために、いろいろ金融審の中の部会のあり方なんかについても研究を重ねていきたいというふうに
考えております。
いずれにしましても、自賠責、これは交通事故被害者の保護というのが最大の目的でございますので、
委員御指摘のような観点から今後ともいろいろ工夫を重ねてまいりたいというふうに
考えております。