○大谷
委員 ありがとうございました。
三つもやってしまったのは、
自分でちょっと時間的にミスだったなと思いました。これ、今書きとめましたので、改めてこの
委員会の中で、また個別に議論をさせていただけたらというふうに思います。
効率性の中で今需要予測という
一つの切り口を使ったのですけれども、もう
一つ、緊急性という切り口で、せっかく御三局長おいででございますので、いただきたいというふうに思うのです。
例えば
道路でいくと、今で多分十一回目の五カ年計画に入っているのかなというふうに思うのです。これは数字を間違っていたら教えてほしいのですが、改良率でいうならば、国道で八八%、主要地方道でいえば七〇%という、ある
意味、毎回五カ年計画というか
整備法の目的になっている。
道路需要の増大で
道路の
整備が立ちおくれている、だから緊急だという理屈でいうと、これだけ改良率が上がってくると緊急性というものはなくなってくるのではないかな。緊急性という言葉は外して、何か別の、バリアフリーだとか、そういう少子高齢化に求められている、道の付加価値を高めるための
法律なんだよというのに改めて議論をし直していく必要があるのじゃないかなというふうに思うのです。
いわゆる危惧ということがこの中にも出てくると思うのですけれども、僕はもう、そんな、道の価値というようなもの、いつも需要がふえて、それに対して
整備ができていないからということだけではなく、何がふえてきて何が減っているのかということが議論できるような、そんな
法律に基づいた五カ年計画等々をつくれるようにしていったらいいのじゃないのかなというふうに思っているのです。
港湾の方に、港の方で教えていただきたいのですが、たしかここ十年、二十年ぐらいは、取扱貨物量というものは大体三十億トンぐらいでずっと推移していますよね。それにもかかわらず、五カ年計画はずっとそれからも続いていますよね。若干ちょろっと調べたのでいくと、七五年から九八年までで、取扱実績が大体三十億トン強ぐらいで、ほとんど取扱貨物量は変わっていない。第四次
港湾整備計画が終わった一九七五年でもう実質の取扱量の方が計画よりか下になっていて、緊急性は、ここでもやはりなくなっているのかなというふうに思っているのです。
今の目的というのを調べてみたら、
環境や
地域の活性化や公害対策やということになって、これまた目的がどんどん拡大化されていっているのですけれども、その目的を見るや、緊急性ではないですよね。そこもやはり同じ理屈で何らかのことをきっと
考えておられるのかな、もし
考えていないのだったら、この場で
考えていかなければいけないのかなというふうに思っているのです。
飛行機の方なのですけれども、飛行機の方でいいますと、僕は余りよく算数が小学校のころからできなかったのですが、TRWという
一つの指標が、これは七次五カ年計画ですから九六年のときに終わったものかな、総滑走路延長指標というものがあって、その数値
目標が五カ年計画の中に出ているんですよね。次のときにも使えるのかなと思ったら、なくなってしまっているんですね。
どうしてなくなったのかなと、いろいろ聞いてみると、どうも欧米並みの数値に近づいたので、これは嫌らしい見方で、数値が近づいてしまったので、これを使ったって、空港
整備にお金が必要なんですよという理屈が通らなくなったからやめちゃったんだというようなことを言う人もおられます。それへの反論というのをしっかりこの場でやっていただきたいし、今進んでいる七次の五カ年計画の
整備目標というのは、数値
目標というものが全くなしでやっているのか、いや、目的はあるはずだというならば、どんな需要予測のもとにやっているのか。
もう松浪議員はおられなくなりましたが、松浪さんのところには関西国際空港がある。僕のところには大阪国際空港、国際空港と名がつきながら、国際線が一本も飛んでいない空港があるのです。そんな全体的なことを
考えて
整備をしていかなければいけないので、箱物という古い言い尽くされた言葉ですけれども、箱物よりかその中身ですね、その中身のことについて、もっともっと飛行機のこと、空港のことは
考えていくべきかなというふうに思っておるのです。
この三つの、緊急性ということの
事業を続けていく理屈について簡単に御
説明いただいて、次に移りたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。