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吉田(公)
委員 要するに、バブル期の
公庫融資金利というのは高いので、今
返済と一緒に大変困っているわけで、それをやはり救済するという道は、例えば二代で返す。おまえはこの家を継ぐのだからと、せがれもちゃんと
保証人になって延ばしてやったらいいと思う。不良債権なんかみんなそうだよね。金融では、延びたら不良債権になっちゃうんだけれ
ども。不良債権じゃないけれ
ども、返せないんだから、だから今度は二代であなた方は負担して返しなさいよということにしたらどうですか。だって、国の金だって六十年
償還だよ、いつの間にか。しかも借りかえありだっていうのだから。だから、今
お金を借りた人が……(発言する者あり)そうだよ、借りかえできるのだから、自由自在なんだよ。
だから、十年間で
償還しますなんて言っているうちに、最後六十年になっちゃって、提案した人が十三回忌を迎えちゃって、全然知らんぷりしちゃって、そんな無責任な財政があるかっていうんだ。そこが無責任だというんだよ、私は。六十年後に
返済しますといったって、法事だって五十年たてばおしまいだから、それを
借金だけは六十年間借りかえがオーケーですなどといって勝手なことをやっていて、こういう借りた人には全然だめだというのはおかしいと思うんだな。
だから、二代で
返済できるような手続をすれば、二代続けて
返済を延ばしてやれば払えるのだということにしてやれば、
金利は、長くかかるけれ
ども、負担は、だけれ
ども、その時代の世代の借りた人は助かる。ぜひそういうふうにしてもらいたい、そう思います。
時間がだんだんなくなってまいりましたので、
高橋副
大臣にまで話が行かなきゃいけませんから、先に進めさせていただきます。
公庫融資公庫融資とよく言うんだ。だけれ
ども、私みたいに、
高橋副
大臣もそうだけれ
ども、
区会議員やったり
都会議員やったりしてくると、建築基準法というのは地方行政機関の役目だから、そうすると、
公庫融資かどうかということが問題になってくるわけだ。
融資つきの建物だと、えらい厳しいのだよ、審査が。例えば、準防火地域だとすれば準防火にしなきゃいけない。だから、ガラス一枚はめるのだって網入りガラスにしなきゃいけないとか、いろいろな制約がある。
それで、今度は、前面道路が四メーターなきゃいけないというんだよ。それで隅切りは絶対二メーターなきゃいけないという。東京も大阪も、大都市もそうなんだけれ
ども、昭和三十年代ころ建てた人はもう建てかえをしなきゃいけない、四十年で。ところが、前面の道路が、幅員が四メーターないんだ、どういうわけだか十センチ少ないんだよ。何で、売ったときの人が、わざわざ十センチぐらい少なくしなくたっていいじゃないかと思うんだけれ
ども、私のところがそうだったんだ。
だから、
住宅金融公庫の金、おれは借りられないんだよ、
総裁。五センチ少ないというんだよ。ロケットだって五センチぐらいの誤差があるだろう、だから、はかったやつが五センチちょっと伸ばして、ああ、ありましたと言えばいいものを、区役所行って毎回毎回やっているものだからみんなばれちゃって、
吉田さんのところの自宅は四メーターないのだ、三メーター九十五しかないのだというのをわかっているんだよ。だから隅切りは今度三センチか四センチ足りないんだよ。ついと高い銀行
金利でやったんだよ。だから、金融
公庫の
融資なんて、建築基準法に合致して完了検査証を添付しなかったら、
住宅金融公庫に申し込めないんだ。そんな人、何割いるんだよ。割合からいけば、要するに完了検査証というのを添付したはがきで、それをもらってつけて、
住宅金融公庫へ申請書を出すんだよ。
総裁は知らないだろうな、そんなこと。最初からいい家に住んでいるから。そうなんだよ。
だから、私の家は、昭和三十八年に建てた建て売り
住宅だから、変えようと思ったって容易じゃないんだ。しようがないから自分で下へ潜ったりして、それで板の間なんかばんと外れるでしょう、応急修理は何でやったと思う、
総裁。車のジャッキでもって上げるんだ。すぐ上がっちゃうよ。そうすると平衡が保てるんだよ。もうそれで大体半年は大丈夫。そういう生活の工夫もやっているんだよ、一応は。
だから、
住宅金融公庫の
融資といって、いかにも
国民生活に関連あるみたいなこと言っているけれ
ども、借りられる人は二割か三割だよ。だから、そこのところを
国民のためになんて言ったってだめなんだ、それは。一定の人のためにだよ。自分が努力したって、隅切りを削ってくれる人は他人だから、その人は前面道路の公道に面しているんだから、私のところは隅切りなんか削る必要ない、こうなる。そうすると、その人は生涯高い銀行の
融資しか受けられない、こういうことになるわけだよ。ぜひひとつその点を
理解してもらいたい。自分が違反建築している人はしようがないよ、それは。だけれ
ども、どうにもならないことがあるよ、個人じゃ。前面道路を拡幅してくれといったって、人の家が並んでいるんだから。夜中に行って塀を壊して更地にしちゃって十メーター広げちまおうなんてわけにいかないんだから。ぜひその点も勘案してもらいたい、そう思っています。
それから、マンション建てかえ、バリアフリーリフォームに関して、とにかく一括
償還制度を創設するということ、毎月毎月払わなくていいよ、そのかわりあなたが死んだときには全部もらうよなんてハゲタカみたいなことをいって、死んだときには全部返してもらいたいなんていって、まさかお通夜に返還要求書を届けるんじゃないだろうな、これは。死んだときにといったって、死んだ人はもういないんだから、次の人が払わなきゃいけないんだよ。そういう点は大丈夫なのかね。