○川田
委員 ちょっと時間がないので、回答の方は後でまたまとめてお願いしたいと思います。幾つか
質問を用意しておりますので、済みませんけれ
ども、お願いします。
技術立国と言われてきた
日本において、九七年以降、製造業の品質が急速に落ちてきたと
指摘されています。三菱自動車、雪印など、人の命にかかわる問題も起きています。なぜこのようなことが起きたかと
考えますと、コストダウンを優先し、熟練労働者の首切りが行われ、職場では激しい競争でお互いが疑心暗鬼になり、技術の伝承さえ行われなくなり、
情報の隠ぺいが行われたからです。私は、何よりも、
情報の公開、そして自由に物が言える職場が大事だというふうに
考えています。
私のところには、さまざまな方から要請や内部告発の手紙が届いています。大変ショッキングな手紙をいただきました。この手紙がどれほど信憑性があるのかどうか、わからないんです。しかし、昨日福島
委員の御
質問に対し、
大臣は、
平成五年からKSDの人から内部告発があって、その人から受け入れて、手を打っておけばよかったという御
答弁がありました。そこで、私もこの内部告発の手紙を紹介したいと思います。
新世紀おめでとうございます。昨年、欠陥品が見つかった場合のマズイ
対応事例が、三菱自動車や三洋電機に見られました。もっと悪質なことに、欠陥品自体を商品にしている事例があり、お知らせ致します。
藤沢薬品は、インタールという製品の新剤型として、エアゾル剤の開発をしていた。主成分の濃度を高めることができず、含有量不足で効果は弱かった。本来は研究をしなおすべきところであるが、皆見
この方は藤沢ファイソンズ株式会社へ出向、
リーダーが無理やり進めていった。臨床試験で、エアゾル剤を使った八人分のカルテをより良い内容へ書き換え、もう一方の薬を飲んだ四人分のカルテは悪いデータへ変えた。合計十二症例分のカルテを改ざんして、
比較試験の結果を逆転させ、治療効果があるという結果を作り上げた。
厚生省薬務局に申請後、山田技官にカルテをチェックされて改ざんが発覚した。極端に片寄ったデータ修正について
説明するように指示事項を
これは口頭なんですが、
出して追求していた。主成分の含有量に着目すれば、(吸収に差があるとしても)エアゾル剤の量で治療効果があるとは
考えにくい。追い詰められた藤沢薬品は、代議士にも手を回して事務次官や薬務局長に圧力をかけ、山田技官を県庁へ転勤させた。この新薬のデータねつ造の件はその後ウヤムヤになり、おかしな制約条件が付いて結局承認されてしまった。この気休めの薬は現在も販売されていて、健康
保険が百億円以上無駄使いされ続けています。
以上が手紙なんですけれ
ども、薬害エイズも政官財の癒着の構造から起きたわけです。これがどれほどの信憑性があるかどうかわかりませんけれ
ども、これがもし事実であったとすれば大変な問題なのです。ぜひ事実の
調査をしていただきたいと思います。
時間がもう詰まったのですけれ
ども、私は最後に
一つだけお願いをしたいと思います。
私は薬害エイズの被害者の母親です。私はたくさんの子供たちが亡くなっていくのを見てきました。ひっそりと死んでいったわけです。隠れるようにして亡くなっていきました。とても悔しい思いをしています。薬害エイズがなぜ引き起こされたのか、どこに原因があるのか。それはまさに政官財の癒着の構造です。そこを断ち切らなければ、何度でも同じようなことが起きます。
今、KSD事件を初めさまざまな事件が起きていますが、その真相にふたをしようとする動きもありますが、私は根本的なところにメスを入れなければ、何度でも同じようなことは起きてくると思います。私は、ぜひお願いしたいです。このような
社会を変えていかなければ、子供たちの未来はありませんし、
医療現場でも、私たちは安心して病院にかかれないんです。何としても、このようなところを変えていくために、私たちは力を合わせて、本当にこの国に生まれてよかった、そういう国につくり変えていきたいと思っています。徹底的な真相究明、このことが大事です。
私は、さきの国会でも、この薬害エイズの問題で
質問をしました。そのときに、
厚生省は私たち薬害被害者と約束したこの問題について、真相の解明をしようとしていません。郡司氏が出してきた郡司ファイルは差しかえられていました。そのことについて
質問したとき、これはプライバシーの問題とか、判読不明のものだから出さなかった、差しかえたというふうなことを言っていましたが、全くでたらめです。はっきりと読み取れます。プライバシーの問題ではありません。ぜひ、
情報を隠さないで、徹底的に明らかにしてほしいと思って、私の
質問を終わらせていただきたいと思います。ぜひ
調査を進めてください。
ありがとうございました。