○
平沼国務大臣 今私から申し上げましたように、このサハリン沖の
天然ガスの主体的な
会社がパイプラインを開始するのは二〇〇三年で、
日本の市場を想定しているのは二〇〇八年でございますから、
中山先生御
指摘のように、十年ぐらいかかる問題であります。
そしてまた、
我が国の今の
エネルギー事情からいっても、確かにその間はその他の新
エネルギー、こういったものも推進をしていく、これは当然でございますけれ
ども、やはり中東依存というものは必要なことだと思っております。
そういう中で、これも御
指摘のとおり、クウェートに関しましては、四十年の期限が来まして、二〇〇三年の初頭には一応これの期限が切れる、こういう今の
状況の中で、私
どもとしましては、アラビア
石油と同じような形で失効する、こういうことがあってはならないということで、私もいろいろなチャネルを通じて、
経済産業大臣として一生懸命
努力をしているところであります。
その中で、私はクウェートの要人の皆様方とお会いをしますと、クウェートの皆様方は、湾岸戦争のときの
日本の
協力に対して、非常にそれを多としている、そのことを必ず皆様方は言われます。あのときには、これもよく御
承知のことでございますけれ
ども、九十億ドルの追加支援をするとか、あるいは機雷の掃海艇を特に出した。そして、
日本の機雷撤去
技術というのは非常に高度なものがあって、そういうことで非常に評価をされている。そういうベースがございますから、それを押し売りするという形ではなくて、やはりいろいろな面での
協力をしていかなきゃいけない。
そういう中で、要人の方々とお話をしたときには、やはりクウェートというのもIT化を進めていかなきゃいけない、そういうIT化を進める中で、ぜひ
日本の
協力が欲しい。そういうことで、我々としてはでき得る限りの
協力をするために、研修生の受け入れあるいは専門家の派遣、それからまた投資に関しては非常に高い関心をクウェートの皆さん持っておられますから、投資ミッションの派遣。それから、やはり
石油産業だけに偏っちゃいけない、そういう中で、すそ野
産業の中小企業を興していかなきゃいかぬ、そういう問題
認識もお持ちでございますから、投資ミッションを派遣したり、あるいは事業化
可能性調査、こういった形でやはり積極的に支援をしていく。
こういうことが大事でございまして、私
どもとしては、今申し上げたようなそういういろいろ一連の支援、
協力関係に対しては、十三年度予算としては、総額でございますけれ
ども、百八十億準備をいたしまして、そしてそういった形でしっかりとした関係を外務省と
協力をしながら構築していかなければならない。
先ほど、ちょっとアザデガン油田のことも言っていただきました。十年ということを考えていきますと、やはり中東依存というのは御
指摘のとおりだと思います。そういった形で、今回、
世界最大の油田級だと言われているアザデガン油田、ここの最優先交渉権ももらいまして、これも六月をめどにしっかりと具体化をしていく。こういった形で総合的に我々はやらせていただきたい、このように思っています。