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田中国務大臣 今のことに
お答えする前に、ちょっと早口で申し上げておきますが、えひめ丸の問題は、御地元ではありませんけれども、やはり
アメリカの海軍の潜水艦の訓練についておっしゃっているわけですから、これは正確に、私、先ほど読み上げたものがございまして、これが、諸経費ですね、航空運賃の話ですとかホテルでありますとか国内移動費とか、これについて本当に
責任を持ってお調べになるのであれば、どうぞ愛媛県の
関係者、
外務省、
アメリカ政府ともよく相談をなさいまして、これが足りない、これが必要なんだということをきちっと一覧表を出していただけますか。ぜひお願いいたします。そうすれば——その正確なものがないと、ただアバウトなことを限られた時間の
アメリカ滞在の中で
アメリカ政府に申し上げられませんので、言いっ放しではなくて、確実に、正確なものをおつくりいただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。(東門
委員「はい、わかりました」と呼ぶ)わかりました……。
では、次について
お答えします。
午前中、二回ほど申し上げてありますけれども、報道の方、いっぱいおられるんだけれども、
外交、これが
アメリカの問題も、だから私はしっかり記者会見をやりたいということをきのうも安保
委員会で言ったんですが、これをしっかりして、正確に、幾ら言っても理解しない人も、したくない人もいるし、違う方向でやりたい人もいるのかもしれないし、そこまではわかりませんけれども、事実、ファクトはこれであるということを、いいか悪いかは、それは自民党も共産党もいますし、自民党の中にもいろいろな考えもおられますし、いろいろな考えがあるんですから、全員に気に入ってもらうものはできないんですよ。ただし、この
内閣の
責任において、閣僚として私が何を発信し、何を言われたか、
相手がどのような反応であったか、それが事実なんですよ。その事実をしっかりとマスメディアを通じて
国民の皆様にお伝えをするというのが一番シンプルで、一番大切なことなんじゃないでしょうか。
ところが、そこで、思惑のある役人や思惑のあるメディアが入るか入らないか知りませんけれども、その発信している状態の
政治家と、これがバイであったり
複数であったりします、それと受け手であるマスコミを読む人、その中間でいろいろなものが入ってくるわけですね。ストレートでぴしゃっといってくれれば、後は有権者の皆さん、
国民の皆さんの判断なんですが、事がそういかないじゃないですか。過去の行きがかりもあるでしょうし、
自分の思惑もあるでしょうし、聞き違いも事実あるでしょうし、いろいろなことがあって、それが間違って報道されることがある。だから、私は、マスコミは記名記事を書いてほしい、活字の場合は。
そうであったら、なのに、ニュースソースは明らかにしませんといって、明らかに発信者と受け手が違う形でもっていっている場合に、ミスリードされて、ここで、
国会で、こうじゃないか、ああじゃないか、あそこで、何月はどうだどうだ、限られた時間の中で、一人に対して
複数の人がわんわんわんわんと言われるわけですよ。それで、
意見がぶれたとか間違っていたとか考えが違っているとか毎回違うとか何だかんだと言われている方はたまったものじゃありませんけれども、それでも
責任の重さを自覚しておりますので、しっかりと私はこれでも
お答えを申し上げているんです。
すなわち、私は
一つの物差しを持って
答弁をしているんです。一々言われるものを全部コメントしていたら、これは時間も足りませんし、どうにもならない。モグラたたきや地雷がぼんぼんぼんぼん、地雷原を走り抜けているようなものです。
私、今、この二カ月間で、もうじき二カ月になりますが、
外務大臣をやってどういう感想を持っているかと、多分マスコミの皆さん一番知りたいと思いますよ、この
質問。私がメディアなら、私に聞きますよ。一言ですよ、地雷原を走り抜けている、そういう心境ですよ。スタートのときは、とまらない列車に乗っているわと思いましたけれども、今やもう、地雷原をはだしで一人で走っているような気分です。でも、応援団はいますよ。それは皆様でありますし、役所の中にもいっぱいいるし、いっぱいおられるんですよ。
だけれども、地雷をいつか踏む
可能性ありますよ。ですから、これをやったら、一々コメントしていたら地雷になると思うものは答えていません。しかし、これが国益、
世界の平和、安定、
外交の
基本になると思うものについては、それが、そうですよね先輩
たち、間違えられたらいけないと思うことについては、しっかりと時間をもらって、これは間違えていますよということを言っているんです。
以上です。