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田中国務大臣 予算でありますとか報償費、いろいろと費用、経費に関することがございますけれども、
委員が最初この間の北京の貴賓楼というホテルのことからひも解かれましたけれども、要は、私は費用対効果ということがあると思います。
ただし、問題は、この貴賓楼の問題、細かい話では決してないんですね。これにつきましても私は
外務省との問題について
委員が御関心おありになると思いますので、トータルで、
外務省マターとしてこれは極めて典型的な例だから申し上げますけれども、たしかその部屋をかえました。
ところが、
外務省の中で、普通役所の費用というものは、まさしく今、北京にきょう朝七時からかけていまして、時差で一時間向こうがあれなんですが、今調べに行っていますが、もうじき結果が来るはずです。キャンセルではなくてほかの部屋に取りかえたわけですが、そのことによって差額が出たので、それの分の請求が来ている。私はそれを聞いていませんでした。
ところが、きのうでしたか、車の中で役所の方に、差額が出ているけれども、その分については予算の性格上払えない、したがって
外務省の人が払わせられるのかという話が出ていると聞いたので、私はびっくり仰天しまして、どういうことなのかと聞いたら、二十万円だと。どこから聞いたのかと。会計課であり、官房長なんですね。出どころははっきりわかっているんです、すべては。
それで、そんな話は聞いたことないので、これは払わざるを得ないと朝日新聞等に書いてあるそうですね。そういう記事も実はあると言われてびっくりしまして、払わざるを得ないのだったらおかしいじゃないかと。私一人じゃないんですよ。二十人ぐらいが泊まっているんですから、ほかの部屋も。少しは安い部屋かもしれません。全部で宿泊費幾らかかったか、何だったらどうぞ聞いていただきたいと私はむしろ思います。二泊したんですから。
ですから、それだけの効果が政治的にあって、将来もそれであれば、やはり
日本の権威性ということもあるでしょうからよろしいんですが、私はただ、怖くてあんな広いところとてもじゃないけれどもいられないと思ったのが基本なんですが、一番申し上げたいことは、そこで予算の切り込みというよりかも、そういうことの費用を自分
たちが払わせられるんだってさ、ぶつくさぶつくさと、私にも言わずにマスコミへ、どこから出たかと、官房から出ているわけですよ。私は言いました。二十万円、困ったけれども、私、では払いますと言いましたよ。だって、そんなことによってそういうことを政治家が外国に行ったらやっているんだと言われたら、もう名誉は吹っ飛んじゃいますよ。信頼の喪失どころじゃないです。
そして、私がけさ北京に電話をかけていますのは、これは私費でかけているんですけれども、そんなことを本当に貴賓楼が言っているかどうかです。私が聞きましたときに、秘書の人が言ったのは、ここは格が低いんだ、
外務省がとったところはもっと高いところだと言ったんです。ただ、私が昔から行ったことがあるところで、便利だからいいかなと思ったんですけれども、どちらでもいいですよと言いましたので。レベルは最初に役所がとったより安いんです。それは間違いないんです。本人
たちが言ったんですから。それでも部屋が大きいからかわったんであって、キャンセルになるのかどうか。これは
中国方に聞いてもらわなきゃわかりません。うちの方、結論出ましたか。まだ出てませんか。私が
中国に今問い合わせている最中です。
ですから、国の権威とか、今回の
外務省改革案もそうでしたけれども、何もそんな報償費でもって切り込むことはないという
意見が自民党内でございました。それは、
日本はそれだけの国なんだから。それでもって何に使っているかわからぬ。それは皆様方に、ぜひ
先生方に御
議論いただきたいところですけれども。むだになんか使ってはいないのだから、
日本は大国なんだからいいじゃないかということをおっしゃる方もいます。
ただ、私の
意見を申し上げさせていただきたいんですけれども、しかし、今までの項目の中で、報償費という中で、
外務省が扱っている中で、例えば天皇陛下のお誕生日でありますとか公のレセプションの費用、これがなぜ交際費という費目の中に、項や目の中に入れなきゃいけないのか。これは、
国民、納税者の
皆さん納得なさる経費なんですから、それは
外交上の必要経費ですから、何も機密費に入れる必要はないんじゃないでしょうか。
そういうものが幾つかあります。そういうものをはっきり出して、そして機密費をぎっちり締めろとは私は言っていないんです。主婦感覚とはいいますけれども、これは
世界じゅうでシークレットファンドというものがあるんです。それは、国が円滑に、それこそ国益を守り、外国とつき合うために必要とされているものですから。緩みが必要なんです。バッファーが必要なんです。主婦が家計できっちりつけているように、大根が一本幾ら、カブが幾ら、白菜が幾ら、お肉が百グラム幾ら、それじゃないんです。政治は家計とは違うんです。
ですけれども、完全にゆるゆるにしちゃって、
外交官の
方たちが、大使になり、領事になって、自分の家族を呼んで、公邸に泊めて、遊んで、食事して、公用車を使って、それは全部役所のお金で使って、そして国
会議員が来たときに接待で使わせられた。それはもちろんありますよ。行き過ぎがたくさん過去にあったと思います。ですけれども、国
会議員がみんないろいろなことを言ってくるからそのお金がかかるんだといって、自分の、
外交官の家族の分はいいのかということです。そこまで会計がしっかりしているかということです。
ですから、私は、過日会計課に行きました。突然行きました、現場第一主義ですから。慌てふためいていました。そして、副
大臣も、警護官も、六人で行きました。複数で見ました。そして、帳面を見せてくれと言ったら、目の前にあるんです。だっとありまして、二階に会計課があります。地下の部屋も見ました。
ところが、この機密費の中でもって一番アバウトな部分があって、その項目だけは
最後まで、六月一日まで出さなかったんです。事務次官がどうしても出さないんです。そして、会計課長に私が持ってきてくださいと言ったら、あの在外公館課長さんが亡くなったじゃないですか、あの日ですよ、そういう何かがあるときにひっかけて、お葬式があるから、おときがあったから。会計課長は夜中の一時まで携帯を切っていたんです。そして、それは次官の命令で携帯は出ないで、夕方六時、次官から電話が来て、そして、自分は、電話で報告するなと。一番大事な項目です。そこを出すように朝に晩に、朝に晩に言っているんです、私は。六月一日です、やっと次官が持ってきたのが。
一人でもって私が査察やったり、
答弁やったり、パーティーやったり、宮中へ食事に行ったり、とてもじゃないけれどもやっていられません。でも、やっています、私は。なぜかといったら、これをはっきりしなかったらならないからです。このことを
国民の皆様が求めておられるんじゃないんですか。このことをはっきりしないで、
台湾問題、
外交問題、将来のこと、いっぱいあります、ですけれども、このことをまずクリアしなきゃならないし、それが私が課せられた職務だと思っているんです。
そして、では事務次官はどこへ行ったか。事務次官もいない、いない、いない。そして、全部、ここに
局長の
皆さんたちがいます、その
方たちが言ったのは、一流企業の新聞社の社長さん
たちが自分を主賓に呼んでくれているので電話には出られないからもうこれ以上かけるなと次官から
局長たちに電話があったそうです。そして、私はかけました、私の知っている新聞社の社長
たちに。そして秘書室にかけました。その
方たちは行っていません。それで、翌日次官に、この名前、行っているか、行っているかと言ったら、全然違う名前を言いました。それも裏をとろうと思えばとれますが、私は検事じゃありません、探偵ごっこをやっているんじゃないんです。国会を、
国民の皆様の方を役所の幹部が向いているかいないかです。
それから、報償費が二〇%カットだとか一〇%カット、決めていません。いいですか、中本
先生、今決まっていることは、十三年度予算なんです、今執行しているもの。これを、四半期に分けてやっていますから、各期ごとにむだ遣いをしないようにアラートになってしっかりと使ってくださいということを言っています。これは官房長官も、総理
大臣も、財務
大臣も
御存じなんです。そして、残ったものは大蔵省に返納をいたします、今期については。
次、十四年度予算につきましては、いろいろなことをがたがた——マスコミもただ映していないでちゃんと書いてください、記者さんも、何も決まっていないんですから。さっきも自民党の部会で何十%、あれも決めていません。これからなんです。予算は編成するときに切り込みますから。それがたくさんか少しかわかりません。そういうものじゃないですか、予算は。それがわからないで、マスコミがこう言ったから、だれがこう言ったとか、とんでもないことなんです。原点をしっかり見て、落ちついて冷静に正しい判断をしていかないと、外国に笑われるだけではなくて、役所の
皆さんが笑うだけです。
もう
一つだけ言わせてください。
ODAです。これが大変な問題があるんじゃないでしょうか。たまたまきのう、ODAの勉強会がございまして私行ってきました。これで勉強したいと思ったぐらいです。
皆さんもぜひ参加できるように、
皆さんなさった方がいいと私は思います。有識者なんといっても寝ぼけたのがいっぱいいますけれども、きのうはしっかりしていました。
その
皆さんたちが言ったことは、ODAは
税金を使うことなんだ、説得力がなければならない、国益とのリンクがないODAなんかおかしいではないかということをおっしゃった方もおられますし、それから、
日本も含めて、当然だけれども
世界じゅうがODAをもう見直す方向に行っているんだ、それほど
世界じゅう、アジアもアフリカもすべてだと思いますけれども、そういう中において、どういう表現を使いましたか、全く的確なことを言っておられるんです。
そこにうちの
局長たちもいるんです。いても、それがもっと皆様に反映して、
国民の皆様にそういう声を還元するために諮問
委員会をやっているんじゃないんですか。ほかの役所もそうです。ただ役人に都合のいいものを、単に、閉じ込めたところで、お利口さんか識者か何か知りませんけれども、その
方たちにつくってもらって役所がオーケーと言って、実態は役所がつくったようなものじゃないですか、それを隠れみのにする、こんなことは許されません。
極めていいことを言っています。やはりODAには戦略が必要、それからむだ遣いを、ODAをやめる方向だということ、
世界じゅうということを多くの
委員がおっしゃっておられたことを付言いたします。
そういうことを役所の幹部の
皆さんたちが、それぞれアジア局はアジア局で
関係あるんです、アジア大洋州も、どう思っておられるかです。聞いてください。私が聞いても答えませんので。それで権限がないなんておっしゃらないでください。