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田中国務大臣 どうも私が言葉が足りないので誤解されがちみたいですけれ
ども、聞き手が悪いと申し上げてはいけないのであえて申し上げますけれ
ども、ちょっと整理して申しますけれ
ども、では、議員になられて一年でいらっしゃる、過去のこともお調べいただきたいと思いますけれ
ども、この
小泉内閣以前のときの総理及び
外務大臣等が
アメリカのトップと、
自分のカウンターパートとして
外務大臣は
外務大臣、総理は総理と話をしたときに、この問題をスムーズに言って、率直に、普通の平明なわかりやすい言葉で相手ときちっと話をして、どういう返事が返ってきたかというのは御存じなんでしょうか。御存じですか。(東門
委員「いや、私、そこにおりませんから、それはわかりません」と呼ぶ)いや、それは理屈にならないのですよ。そういう過去があって、現在があって、将来があるのですね、
物事というのは。年長者にお説教して申しわけないんですけれ
ども。
したがって、私が思いますのは、そういう過去のこと、そして将来を
考えた場合に、今回は
沖縄の問題、すなわち、
沖縄の問題というのは、先ほどおっしゃったように痛みの問題とか、いつも申し上げているじゃないですか、
沖縄県民の
皆さんの痛みを私たち
国民一人一人が
自分の痛みとして感じるようでなかったならばこの問題は前へ出ないし、ましてや総理や
外務大臣が、そういうことを実際に
自分の身内のこととして、
自分自身の騒音、
自分の五感に感じるもの、
自分自身の痛みとして感じているぐらいの気持ちでメッセージを発出しないと、それは相手から本当にまじめになかなか、
アメリカはもちろん今までもまじめに答えておられると思いますよ、誤解があるといけませんから言いますが。ですけれ
ども、
アメリカが、さっき言ったじゃないですか、いろいろな国とこういう問題を抱えているわけですよ、経済問題も特に。そういう中で、
日本との
安全保障の中で、この
沖縄の、しかも普天間のこの問題をどうとらえるかということをよく理解してもらって、少しでもポジティブな、前向きな、
沖縄の方、
日本人、私たちみんなのためになるようなことを引き出すといいますか、わかってもらうためにはどうすればいいかということです。
過去も成功してこられたし、ベストを尽くされたと思います。過去の
アメリカの側も
日本の側もです。ですけれ
ども、私は私なりに
自分の方法で、新しく、政権五カ月目の
アメリカの政権の
パウエル長官に対して、政権二カ月目になんなんとしている
小泉内閣の
外務大臣として
お話をさせていただいたんです。その中で、私は、これについて先ほど来申し上げているような
パウエル長官の対応を得たということは、それなりに前進であったというふうに思います。したがって、返還という中に、いつもおっしゃっておられることが当然入っている、そういう
認識を
アメリカが持たれたと思うんです。それが一つ。
もう一つ、荷物、荷物というかほかの問題といいますのは、これは私が
自分の知り合いのある人から聞いた話で、これは信義もあるから中身は言いませんけれ
ども、
アメリカは
アメリカで、ちゃんと
日本について、これが来たらこれを答えよう、こういう
アメリカの実情であるというものは当然準備しているということはおわかりになると思います。それは
アメリカだけじゃないと思いますよ。どこの国だって、我々個人のベースで話をするときだって、相手がこういうことを言ってくるな、ではこうしようというのはやはり準備するものじゃないですか。それを言われないで済んだだけでも、かなり確率が高く、こちらの言い方によっては、こちらのやりようによっては、あれを言われたらかえって大失敗になったと私は思いますよ。でも、それは実際に本人から聞いたわけじゃないですからね。その周りから私は聞いていた情報ですから、だから、確実じゃないからそれは申し上げませんけれ
ども、交渉事というのはそうじゃないんですか。おわかりになりますでしょう。だから、それをごちゃまぜに私はしていないんですよ。だから、私の先ほどの言い方が悪かったのかもしれませんけれ
ども。
そういう
意味で、やはり今
日本がやるべきことは、この後、今、
防衛庁長官ももうじき着かれるでしょうし、総理も行かれますし、
尾身大臣も行かれますから、みんなでこうした問題を、荷物を一緒にしょって、
沖縄や
日本が少しでも
負担が軽くなるように、
沖縄の
負担が特に軽くなるように、そして
アメリカとの
関係をあらゆる
意味でもっとよく推し進める、戦後五十数年たって。そういう
意味で言っているんでございまして、ほかの方のときの私が答え方が悪かったのかもしれませんけれ
ども、最善の努力もいたしましたし、
パウエル長官も、ほかのグループも、全部その
担当者がおられた複数の中ですから、それはよく聞いてくだすったと思って、私は感謝をまずしたいと思っています。