○渡辺(周)
委員 もう本当にこの連日の
報道の中で、とにかくこの
訓練が再開された後のやはり不安というものを持って、せっかく今日まで、もちろんもともとは原野であったでありましょうけれ
ども、そこに時代の流れとともに住宅が建ち、密集する
ようになり、周辺の生活環境というものが非常にだんだん高度化してきた中で、今後どの
ように共存していくかというのは、この北海道の問題だけでなく、いろいろな
部分において重なってくる問題だと思うんです。
正直申し上げて、例えば、余談ですが、私の選挙区は、静岡の第六区というところは東富士の演習場がございまして、ここは火力演習を実際行うところでもございまして、もちろん場所は全然住宅地からかなり離れてはおりますけれ
ども、しかし、これは何日間かに分けて大勢の方々が実際演習を見に来るところでございまして、頭の上を本当に実弾を積んだ戦闘機が飛んできたり、戦車隊が実際に実弾を撃つわけでございます。
ある
意味では、共存する、
理解を得るためには、一回何かあったら信頼は必ずもうそれで終わってしまう。その点について、今回のことの、もしこれが非常に初歩的なミスといいましょうか、非常におざなりの点検整備をしたことによって何らかのトラブルが放置されてきたということであるならば、これは大変な責任だと思いますので、ぜひともその点について厳しくこれは続けていただきたい。そして、国防上のいろいろなさまざまな現実は承知の上でありますけれ
ども、やはり納得がいくところまでやっていただいて、その上で、やはりここで地域の方に
理解をいただく
ような、そしてまた今後の次善の策を考えながら進めていただきたいなというふうに思うわけであります。
それでは、質問も変えまして、残りの時間の中で、先ほど
伊藤委員の質問にもございました訪米について質問を移したいと思います。
先ほどございました
ミサイル防衛ですが、この
ミサイル防衛についての主体的運用ということの真意については、先ほど
長官御
発言がございました。この点につきまして、
外務大臣、
アメリカへ
防衛庁長官の訪米前に行かれて、この
ミサイル防衛についてはいろいろ
意見交換されたと思いますが、今回の、その後の
中谷長官の訪米におけるこの
発言につきまして、訪米前に総理と
長官、それから
外務大臣と、
外交、防衛問題については六月の八日と六月の十一日、二回にわたって
意見の、意思疎通といいましょうか、すり合わせをしたということでございますが、そういうある程度の一連の流れの中で、
外務大臣が行かれて、
防衛庁長官が行かれて、この
発言だったのかということ。そしてまた明後日、またこれで総理が三十日に訪米されるわけでありますけれ
ども、この
発言について支持されるのかどうかということについて
大臣のお考えを聞きたい。
というのは、
大臣が、何か一キロ先の蚊を落とす
ような、何か
ミサイルの非常に実効性については疑念を持っているというふうな
発言があったとかないとか出ているわけでございますが、これは私
ども非常に率直な感想だろうと思うんです。
私も、民主党で、二年ほど前に
アーミテージさんに
ワシントンでお会いしたときに、話を聞いていて、向こうから撃ってきたピストルの弾をこっちからピストルを撃ってたたき落とす
ようなものだと、非常に非現実的なイメージを我々は持ったわけでありまして、そういう御
発言もあったのでありますが、ある
意味では、今回の
中谷長官の
アメリカでの
ミサイル防衛の
発言、
我が国の主体的運用ということについて、
外務大臣どの
ようにお考えか、お尋ねしたいと思います。