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江田五月君 私は、この制度は評価をしておるんです。しかし、どうも直接の根拠法がないと。どうも
国民にも、その
地域の
皆さんにはもちろん説明がある、しかしまだ十分に理解されているとも言えないところもあるみたい。
そういう中で、初年度国費三百三十億円、
事業費七百億円の制度が始まった。その制度自体は評価しますが、もっとやり方をうまくしなきゃ、ガット・ウルグアイ・ラウンドの議論を経てWTOでも認められた農業の支援制度として、これは
民主党でも
国民合意のもとに、特に都市住民の
皆さんの合意もしっかり得て、中山間
地域直接支払い制度を充実改善していきたいと思っております。
本当に山合いで、行ってごらんになると、もう
総理もよく
御存じだと思いますが、もう棄農といいますか、完全に崩壊してしまったようなそういう水田がたくさんあって、
地域社会自体がうまく動いていかない。そこを
地域との契約で、協定で、
地域の
皆さんの共同の努力で守っていこうということですから、国土の保全のために大変大切と。
さらにまた、WTOではそのほかにも認められた農業支援があるわけで、有機農業、これに対して環境直接支払い制度というものが認められているけれ
ども、まだ日本ではこれは議論の最中。あるいは環境保全型農業の直接所得補償制度、こういうようなこと、これは
民主党の農業・農村政策あるいは中山間
地域の
地域振興政策の重要な柱の
一つとして確立をしていきたいと思っております。
さて、がらりと角度を変えまして、もう一枚大きなパネルを用意いたしました。
臨時国会、大変重要な
国会になると思います。この
臨時国会での課題、これを私流にまとめますと大体こんなことになるかと。ちょっとごらんいただけるでしょうか。(
図表掲示)
「森政権を信任できない五つの理由」、ちょっと厳しいですけれ
ども、「
臨時国会の課題」は、
一つ、「嘘と疑惑・適格性のない政権」だと。成立疑惑、これは
冒頭ちょっと申しましたが、きょうは議論しません。そして、森首相の犯歴疑惑、後から議論します。官房
長官、お戻りになりましたか、官房
長官の不祥事問題。一です。
二、「ごまかし・まやかしの政権」。
公共事業の見直しはどうも古いばらまきと新しいばらまきの利権争いじゃないのか。参議院選挙制度の改悪、久世問題のすりかえですね。あっせん利得処罰法は
森総理かざる
総理かなどと言われる。警察法改正もどうも公安
委員会の監察も拒否するんですかと。
三つ目、「
言葉だけで中味なしの政権」。後で
簗瀬さんから
質問してもらいますがIT革命、あるいは教育基本法議論は笛吹けど踊らずと。
四つ目、「見当違い・理念混乱の政権」。少年法問題、これは私
たちも少年法改正には前向きに取り組んでまいります。まいりますが、しかし大切なのは何なのか。厳罰なのか更生なのか、家裁が今どれほど干からびておるか、こういう問題がある。あるいは永住外国人参政権法案の問題、過去志向なのか未来志向なのか。
そして五つ目、「構造改革先送りの政権」。補正
予算はどうも旧来型
公共事業、あるいは退場すべき企業や法人を温存する。医療保険制度、年金制度抜本改革はもう待ったなしなのに。
地方分権は本当に補助金一括して
地方財源へとやらなきゃだめだと。あるいは財政再建、きのうも
衆議院で菅議員と議論がありましたが、
総理は準備と言いながらどうも準備はなくて、心構えでしたっけ、それだけの話と。
こういう信任できない五つの理由、これを個別に全部きょうはもちろんやることはできません。この重要課題、これから衆参のあらゆる審議の中で論議をしてまいります。IT革命は後で
簗瀬さん。
私は、まずこの中で、二の参議院選挙制度改悪問題、これを取り上げていきたい。
森総理、あなたは昨日の
衆議院の
予算委員会で、我が党
石井一議員が再三
質問しました。再三、どうもまともに答弁しておられなかったというような気がしますが、きちんと答えてください。
民主主義の基本的なルールである選挙制度を与党だけで勝手にすべての野党の反対を押し切って変えていいとあなたは思われますか、どうですか。