○岩本荘太君 本日最後であります無所属の会の岩本荘太でございます。
私は、
財政問題等について
質問をさせていただきます。
最後の番でございますので、既にこの問題については当初に
中島委員あるいは
海野委員等が御
質問されておりますので、多少ダブるかもしれませんが、私なりの切り口で
質問させていただきたい。と同時に、私自身、
財政の専門家でもございませんし
経済の専門家でもございませんが、一
国民として、
財政あるいは
経済の面を見た目という感覚的な面が多分にあるかと思います。専門家でない面で、間違った点もあるかもしれませんが、その点は御
指摘をいただきたいと思っております。
いわゆる
財政赤字問題、これは私、二年半前に参議院議員にさせていただきまして、それ以来
国会に出てきてずっと
質問させていただきました。それは
国会議員になる前の経験からいいましても、どうも
財政再建というのは、今まで過去に随分叫ばれてきましたけれども、叫ばれるたびに何かそれがアクセルになったような
感じで
赤字国債がどんどん膨らんでくるというような
感じを持ってしようがなくて、じゃ実際どうなるのか、
日本の国の
財政はどうなるのかと。要するに、
赤字国債を幾ら積んでもいいんならいいんだというような
感じであるわけですが、その辺でそういう面からもしっかりと把握しなきゃいけないということで心配をしてきたわけでございますが、端的に言いまして、二年間たってそれほど何か
改善されたというか、
景気対策、
景気対策ということはございますでしょうけれども、変化がないような
感じがいたしているわけでございまして、そういう
意味で項目としては陳腐かもしれませんが、
質問をさせていただきたいというふうに
考えております。
この二年間を振り返りますと、確かに前回の参議院選挙のときでも
国民の最大の関心は
景気対策でございました。そういう
意味で、私も議員になりまして
景気対策をぜひやってもらいたい、私も最初の
補正予算はたしか賛成の手を挙げたつもりでございます。そういうことをやっておるんですが、どうもその先の方がなかなか見えない。
国民にしてみても、借金が悪いわけじゃないけれども、要するにどうなるのかということがはっきりわからないという、不安でしようがないという、それがある
意味では消費を冷やしているというところがあるのかもしれませんが、そういう気持ちであったわけでございますけれども、今思い出しますと、そのたびにやっぱり二兎を追う者は一兎をも得ないと、こういうような御答弁で、そういうお話だけで
赤字が随分累積されてきたわけでございます。
そんな中で私は、大蔵省が
予算を出すたびに、中期
財政試算ですか、こういうものを出されておりまして、これは
一つのこれからの将来像かなということで
質問をさせていただきましたが、
宮澤大臣はあれはあくまでも仮定の話だというようなお話で、余り
参考にならないというようなことでございました。としますと、じゃ何を当てにしていいのかなというようなことで非常に心配になる。あるいは
大臣がおっしゃるとおりに、本当は今のままでいいんじゃないのかというふうな気もしたわけでございますが、一方で、前回、これは九月だったですか
決算委員会の全体的
質疑のときに、いわゆる今の
財政状況というのはこれは異常と御判断されるかどうかということをたしか
質問させていただきました。これは前に亡くなられた小渕さんにも
質問させていただいたんですが、
宮澤大臣は、小渕さん以上に明確に異常だというようなお答えを私はいただいた記憶をしているわけです。
と同時に、そのときの
決算委員会、私の
質問ばかりじゃなく、ほかの方の
質問に対しても
大臣は大変そういう
財政赤字に対する危惧を表明されまして、早いうちにそういうものから脱却しなければいけないようなふうに私は
感じたわけですが、そういう御答弁をいただきまして、大いに期待をいたしたわけでございますが、そういう点で
平成十三年度
予算を見ても、私の判断が当たっているのかどうかわかりませんが、それほどこの問題については
改善の方向が見えないということでございます。
そういう中で、
宮澤大臣はまた担当
大臣として御就任されたということで、これはどういうお
考えで、何か新しい決意があってなられたのかな、あるいは、あるいはといいますか、
国民は何かがあって
大臣はそうなられたんじゃないかというような期待を持っているわけですが、そういう
意味でこれが
大臣の所信表明というのか施政
方針といいますか、そういうことになるのかもしれませんが、
国民がそういう
意味で
大臣が今度も担当
大臣としてつかれたと。こういう御覚悟を、いわゆる評論的な面でなくて、
大臣御自身の御決意といいますか、どうやったらどうなる、先ほどから
議論を聞いておりますと、大変失礼なんですけれども、どういうことをやったらどうなる、だからどうするというようなことの
感じを受けてならないわけで、むしろどうやってどうするという、そういう御決意をひとつお聞かせ願えたらなと思っております。ひとつよろしくお願いいたします。