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樋口政府参考人 お話がございましたとおり、御
提案申し上げております今回の
改正、大きく分けまして
二つほどございます。
一つは、やはり大
規模化した中での改善すべき点というのが一点でございます。それからもう
一つは、
先生も
お触れになりましたけれ
ども、
海外からのえさで
侵入する
可能性があるということは、全く想定をされていなかったということでございます。
前半の方で申し上げますと、
先ほどお話をしましたことをさらに具体化する点でございますが、今回、殺
処分等に時間がかかった、あるいは
病気に実際かかっているということの
検査が、
動物でございますので、イエスかノーかで出てこなかったり、途中で再
検査をしたりと当然なるわけでございます。そういう場合の時間のかかり方。それから、実際埋めた場所の
選定等ございます。
こういうことを踏まえまして、
一つは、
通行遮断をするということが必要になるわけでございますが、
現行法では四十八時間というふうになっておりますけれ
ども、やはり大
規模になりますと、どうしてもその時間帯ではできないということで、他の
法令等を
参考にさせていただきまして、もう一日だけ延長させていただく。常に延長するということではございません、
状況に応じてでございますが、
上限を延ばさせていただくというのが一点でございます。七十二時間にさせていただく。
それからもう
一つが、大量の
屠殺、埋却ということになるわけでございますが、平たく申し上げますと、
経営者の方はやはり相当
ショックを受けておられますし、
自分でやることが
原則とはいうものの、
先ほどお話をなさったような数量をやるということは実際問題としてなかなか難しいことでございますので、緊急の必要があるときは、県の職員でございます
家畜防疫員がみずからやれることにするということで、とにかく
最大のねらいでございます広がるのを防ぐということに
対応しようかということでございます。
なお、みずから
実施をした場合には、
負担は公費で行われるという
効果がございますので、その点も今回の
ポイントではなかろうかと思っておるわけでございます。
なお、埋却する
土地を備えて、あらかじめ確保していくというのは、実際問題として
我が国ではなかなか難しかろうと思いますが、全くそういうことはしないということも、また別の問題が起きます。したがいまして、そういう場合には
一定の
土地が要るということを常に知っておいて、
念頭に入れておいてもらって、起きた場合にはどういう手順で
土地を探していくかというようなシステムなりそういうものはきちんと頭の中に置いておく、そういう
意味の
危機管理とか、整理をしておく必要があるのじゃなかろうか、これは
制度論というよりは、むしろマニュアルの世界ではなかろうかということで、そういうものを整理したらどうかということに現在なっておるわけでございます。