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春名委員 そういう大事な議論をしているのであれば、あえてホームページをつくっているんですから、テーマとしてそういう議論をしましたということぐらい書いたらどうですか。全くないんですよ。全部見ました。
国家公安委員長が見ていないことの方が驚きですけれ
ども、何を議論したかというのが出ているのに。そういう問題ですよ、これは。
つまり、これほど大事な問題で、
国家公安委員会自身がどうあるべきかということを今議論の中心に据えなきゃいけないときに、その最も根本の提言について、例えば
国会で、あるいは
国民に対して、どういう議論を本格的にやったのか。刷新
会議の議論は出てきますよ、議事録が出てきましたから。それは見ていますけれ
ども、かなめは
国家公安委員会がどう
自己改革するかですから、それが今の話を聞いても十分伝わってこないので、私は非常に不安を持っているわけです。
実際、行政
委員会ありますでしょう。公正取引
委員会、例えば五百名を超える
事務局スタッフを持って任に当たっていますよね。毎日議論している。ところが、先ほど
桑原委員の議論もありましたが、独自の
事務局をほとんど
国家公安委員会は持たない。
委員も常勤とは名ばかりで、週一回の
国家公安委員会に
出席をして
警察庁のいろいろな
報告を受けて、熱心な議論は二時間でされているのかもしれませんけれ
ども、議論をされている、そういうことになっている。だから、そんな事態になっているからこそ、
新潟県警のああいう大問題が起こっても、その延長線上であのような
対応しかできなかったというふうにみんな見ているんですよ。
それが本当に今度変わるのか。私の言葉で率直に言わせていただければ、本格的に、
警察庁からある意味で独立をちゃんとして、本当に
管理するという役割を名実ともに果たしていくという方向に変わっていくのか、そういう保証があるのかということが、議論を通じても、また
改革の中身を見ても
法案の中身を見ても、どうも伝わってこないのですね。私はそこに一番の問題意識を持っているわけです。
実態としてそういうことが確立されていかないと、私は先ほどの議論を聞いていまして、今度は
管理の概念を明確にして、とりわけ
監察については個別的な
指示もやってよいように立法
措置としてきちっとしますと。しかし、今までもそれはできたのだけれ
ども、やれなかったわけですよ。やれなかったのは、今言ったような問題が横たわっていたから、実際は
管理の中身としてできるのだけれ
ども、漫然と過ごしていたということが今までの経験で明らかになったわけです。そこに対して
国家公安委員長自身が本当に今メスを入れていくということにならなければ、
国家公安委員会が
監察について個別的な
指示をする、そういうことを立法に入れたからといって、実態が変わるという保証が全然見えないわけです。
そこで具体的な話を伺いますが、みずからの手足となる
事務局体制を持つことは絶対に欠かせません。
改革の柱です。公正取引
委員会は五百六十四名、公害等調整
委員会は三十九名、中央労働
委員会百十七名、金融再生
委員会三十八名等々と比較しても、全く
事務局を持たないことがいかに異常かがわかります。
先ほどの議論もありましたが、
警察改革要綱では、補佐官室というのをつくる。ところが、これは
警察庁の
事務担当部局を拡充して充てるということになる。これでは逆に、
国家公安委員会の
警察庁依存、ある意味での丸抱えがますます進みかねないじゃないかということを危惧するのは当然だろうと思います。
先ほど
長官はいろいろ御答弁されていました。私は、そんなことになったら、より一層手足を縛られると言ったら変ですけれ
ども、本当に
管理するという役割を果たしていくことができるのか、そのことが非常に疑問であります。
国家公安委員長はどうお考えでしょうか。