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上田(清)
委員 先ほどと同じ議論になりますが、要するに
政府が提案して、先般の四千億の枠組み、生保業界から一千億出す枠組みをつくって、基本的にはそれで安心ですよという話をしていて、そのときには何の提案もしないで、そのときに一緒にちゃんとされればよかったのですよ。そのときはしないで、これで安心ですよと一方では言って、不安になったら、済みません、予定利率を変えさせてくださいと。こんなのは、悪い言葉を使うと詐欺と言うのですよ、
国民に対して、あるいは
消費者に対して。私はそのことを申し上げているのです。
だったら、過去の
部分についての不明をわびて、
金融当局として
認識が甘かった、だから改めてこの問題について議論をする必要がある、そういう言い方にならない限り何度でも同じことを繰り返しますよ。そういうことを私は申し上げたいと思います。ある
意味では
国民に対する契約のほごですからね。大変重いことですから、そのことを私は強くもう一回申し上げておきます。(発言する者あり)そうです。適切なやじが飛んでおりますけれ
ども。
先般、中央三井信託
銀行の、いわば歩積み両建てで一千億事実上ごまかして中小
企業向けの貸付枠をかさ上げするという極めて悪らつなこと、そしてまた、合併に基づく給与の差額を一時調整金という名のもとに七十億上積みしていく。そういうことをやった上に、大手十六行の二〇〇〇年九月の中間決算が新聞なんかの報道で出ておりますが、この中央三井信託だけ見ていきますと、例えば経常損益で、昨年度に比べると六二・八%マイナス、当期損益も七一%マイナス、不良債権の残高はさして減っていない。不良債権処理額に関して言えばマイナス三九。ある
意味じゃ大手行の中で経営に関していえば、余りいい処理をしていないということであります。
にもかかわらず、市中
銀行として民間に貸し出すときの条件を、これは私がちょっと書き直したのですが、(資料を示す)「中央三井信託
銀行 中小
企業貸出三条件」というのを各営業店に出しているのですよ。その一、上場会社の子会社のみ。二、ばりばりの業況のところのみ。ばりばりというのは要するに
景気がいいという話です。三、ばりばりの担保、フルカバー貸し出し。要するに、こういうところは別に中央三井信託
銀行が貸さなくたってほかの
銀行でも貸すし、あるいは社債でも借りられるし、親会社からでも借りられるのですよ。要は貸さないという、現場に貸すなという指示書なんですよ。
ここはもう不届きですよ、ずっと一貫してやっていることが、平気で。
金融再生
委員会に報告するのは数字だけで、つじつま合わせでいいと社長が平気で言っている。内部でほかにもあるのですよ。支店レベルでは一千万以上の貸し付けはならぬ、一千万以上は全部本部の決済だとか。もう、ちょっと正常な
金融機関じゃないですから、早くつぶしてくださいよ。
政府がお金持っているのですから、ここの株は。もともと問題行だったのですから。
そして、もう
一つの資料の1のセカンドキャリア
支援制度。これもいろいろ議論があります。内部のリストラの
部分について、こういう
委員会で取り上げるのもあるいは少し逸脱しているかもしれません。しかし、中央三井信託
銀行の今までの姿勢、それから、今申し上げました九月の中間決算からすると、どこにこんなに、通常の退職金一千数百万の平均レベルぐらいなのに、早く出ていく人には二千二百万から出しますという話。この
銀行はやはり異常じゃないか、私はそんなふうに思っておりますが、相沢
大臣、もう手短に。