○谷口
委員 公明党の谷口でございます。
本日は、まず初めに、
協同組織金融機関、
信用金庫、
信用組合の件につきましてお伺いをいたしたいというように思う次第でございます。
我が国は、この数年間、
金融機関の問題、
金融機関の持っておる
不良債権の
処理について大変苦しんでまいったわけでございます。一刻も早くこの
不良債権の
処理を進めていかなければならない、これが景気浮揚の足を引っ張っているというような
状況の中で、
不良債権の
処理が早急に進むことが望まれておるわけでございます。
そういう
状況の中で、今巷間言われておるところによりますと、
金融庁の発表におきましても、大体八十二兆円
程度の問題
債権がある、また百五十兆円
程度の融資過剰になっているというようなことさえ言われておるわけでございます。我が国の構造改革のために、このような
不良債権の
処理を進めていかなければならない、このように思う次第でございます。
一方で、
金融機関の取引先、預金者の保護も考えていかなければならない。健全な借り手を守っていかなければなりませんし、また、預金者の保護も十分に考えていかなければならないわけでございます。
そういう
状況の中で、先ほども話が出ておりましたが、大手の
金融機関は今着々と準備が整っておるわけでございますが、一方で、
信用金庫、
信用組合と言われる
協同組織金融機関でございますが、このようなところが、今現在、
金融庁の方も
検査に入られて、今ちょうどいろいろ転換の時期と申しますか、この業態での構造改革の時期が来ておるわけでございます。
それで、
信用金庫、
信用組合の最近の動向を見ますと、
信用金庫が
平成元年には四百五十四行あったようでございます。これが
平成十二年の十月現在で三百八十一行、七十三行がなくなったわけでございます。十三年の五月までにはまたその中から十六行がなくなる
予定になっておるようでございます。三百六十五行になる。また、
信用組合の方は、
平成元年に四百十七行あったわけでございますが、これが
平成十二年の十月現在で二百八十三行、この十年強の間に百三十四行がなくなったわけでございます。
今そのような
状況があるわけでございますが、私、冒頭
お話をさせていただきましたように、
金融業界の構造改革を進めていかなければならない、一方で、健全な借り手また預金者を保護していかなければならない、こういう問題がございます。
最近、
金融庁の
検査が
信用組合を
中心にやられておるようでございますけれども、どうも、地域の方でお聞きをいたしておりますと、
信用組合が経営の
破綻をした場合に、本来、そこの預金者なり、また健全な借り手なりを受ける、事業
譲渡を受ける受け皿
金融機関というのがあって、受けていただくような
状況になるわけでございますが、今後の進捗
状況によると、地域によってはそのような受け皿
金融機関が見つからない場合もあり得るというようなこともお聞きいたしておるわけでございます。
金融庁といたしまして、
再生委員会の
相沢委員長におかれましては、このような事態においてどのような
セーフティーネットを張りめぐらせていく必要があると考えていらっしゃるか、まず冒頭お聞きいたしたいと思います。