○長浜
委員 長浜博行でございます。
時間もきょうは二時間ということで、大変短うございます。私も、後で御
説明をしますが、大変
参議院の
制度に対する思い入れが強くて、幾つか問題点があるうちの
一つは、なぜ今なのだ、この
選挙制度を変えるものの緊急性の問題が
一つ。それからもう
一つは、旧
全国区制の問題とひっくるめて、一体
お金がどのぐらいかかってしまうのだろう、これが多分二点目。それから三点目が、片山
先生もそうであろうし、私もそうだし、
質問者がいつも心の中にひっかかる点は、
参議院と
政党とのあり方という問題が常に頭にひっかかりながら、
政党性をなくしていった方が良識の府になるのだと。しかし、今の現状の中においては
政党性を持たなければ
衆議院、
参議院は
意味がないではないか。こんな
議論のはざまの中で悩みながら
質問をしているのが、あるいは受け答えをしていただいているのが多分実態ではないかなというふうに思っております。
緊急性の問題へ戻りまして、
参議院の十月十三日の
議論の中で、もちろん
自民党議員と発議者の答弁でありますが、その中で、特に
参議院で今話題になっている点からすると、どのぐらい
国民にこの
制度が周知をされているのか。つまり、ここで決めてしまうということは、わかった時点では
国民はもうどうすることもできないわけでありますから、
国民の中で
議論があるのかどうか。これは
自民党の議員でありますが、九月の世論調査で、非
拘束について賛成は三二%、反対一五%、どちらとも言えないは四七%だったという新聞の報告をされています。
ですから、多分
参議院の
先生方、特に
当選回数の古い
先生方は、この
参議院の
選挙制度に関してずっと
議論をしているから、もう当然わかっているだろう、こういうわなに陥りやすくて、実は
衆議院が小
選挙区に変わったときもそうでありましたけれども、まだ
参議院制度の一体何が問題点になっているのかというのがわかっていないのではないかなというふうに思うわけです。
ですから、これを
議論する中において、特に我が民主党などの場合も、今回受かってきた若い議員もいます。私は、最後の
全国区のときに辛うじて大学生でありましたので、二十一歳だか二十二歳でありましたので、
投票に行きました。ですから、その
運動論もある程度は
承知をしているつもりでありますけれども、知らないという
方々が大変多い。そういう中でいかに理解してもらって
議論をしなければいけないかということで、慎重に時間をかけて、
衆議院の段階においても公聴会を開き、そして参考人もお呼びして、後から御
説明をしますが、
前回拘束式の
比例代表に変えたときは、現職の
参議院議員が参考人となって答弁もしておりますので、時間をかけてやらなければいけないのではないかなというふうに私は思っています。
また、この中でも、何と驚いたことに、当時の社会党の佐藤観樹
理事とか、民社党の中井洽
理事とか、
拘束に変えたときの
衆議院の
選挙制度の特別
委員会の
理事が現実にまたここにもいる。さっきも言ったように、全然
全国区なんか知らないよという人もいれば、あるいは、そのときからの
議論に絡んでしまって、ですから思い入れが大変強いはずです、ここであれほど
議論して変えたのに、またここで変えるのかと絡んだ
理事がいるわけでありますから、その状況の中において、時間をとって
議論をしていくということが必要ではないかなというふうに思います。
五十七年の当時でありますけれども、七月二十七日に本
会議の趣旨
説明があり、二十八日それから三十日、四時間、八月三日、六時間。多分これは通常国会の会期の大幅延長があったのだと思います。本
会議の可決は八月十八日でありますから、とても普通の通常国会ではない。土曜日を含めて精力的に
審議が行われ、中央公聴会と地方公聴会の二回の公聴会が行われ、参考人の
意見聴取として現職の
参議院議員が意見を述べたというふうにもなっております。
その中での現職の
参議院議員というのは、私の大おじでありますところの斎藤栄三郎でございます。私がこだわりを持っているというのは、実は、大学の四年生のときでありましたが、
全国区の
選挙があったわけです。私の祖母の弟が斎藤栄三郎に当たるわけですけれども、その祖母が身体障害者でありますので、手伝いに行ってくれということで手伝いに行きました。行かなければ今ここに立っていることもないのですけれども、そこへ手伝いに行ったときに、こんな金のかかる
選挙をやっていたのでは日本の
政治がうまくいくわけがないということで、後で
自民党の中で批判があったのかどうかわかりませんが、文芸春秋等々を通じて、どのぐらい金がかかったのかということも
議論をしました。
こういった中において、御反論があれば今お聞きをしますが、疑似、
全国区制に似た、それでもあえてなお、
政党政治と
参議院との関係から
比例代表制と言わざるを得ないこの状況の中において、そしてまた、緊急性を帯びて一日も早くこれを通過させなければいけない、
国民の認知度は約五割の人がまだ非
拘束制と
拘束制も
意味がわからない、この状況をどう御
説明されるのか、御答弁をお願いいたします。